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不機嫌そうなオリオンは隣を歩くものの無言のままだった
「ねえ、何怒ってるのよ。」
「…さっきの。我が君が見たら怒ると思うけど。」
「だからってなんであなたが怒ってるの、そんなにリドルが大事？あのくらいのこと彼だってやってるわよ。」
「それにあの穢れた血もそうだ。Aみたいになりたいとか身の程知らずなことを…」
「待ってよ、あなた私に怒ってたんじゃないの？」
「……なんでもない。」
さらに歩みを進めようとするオリオンの手を掴み無理やり引き止めて別の方向へ向かう
「え、ちょっとどこに行くんだよ…！」
少し歩いて人通りの少ない廊下の椅子に腰掛けオリオンにも座るように促すと、彼はしぶしぶと言った感じで隣に腰掛けた
「ねえ、私達長い付き合いよね？」
「そうだけど。」
「私は自分とリドル以外信用してないけど、あなたやアブラクサスは割と好きなの」
「…。」
「だからあなたが不機嫌だとつまらないし、なんで不機嫌なのか気にもなるわ。理由を教えて。」
私の言葉に一瞬逡巡したようなオリオンはやがてため息をついて話し出した
「…姉を取られたような気分になったんだ。君は幼い頃からずっと仲が良かったし、一番気の合う女性だったから。」
「取られた気分って…リドルはいいの？」
「我が君は別。彼は偉大な人だし本当に尊敬できる人だ。2人が付き合ってるって知った時、僕は本当に嬉しかったんだ。でもノットは違う。」
「…馬鹿ね、私はマグルの物を厄介祓いしただけなのに。」
「Aはそうでもノットは確実に勘違いしてるよ。」
そこまで言うと拗ねたようにそっぽを向いてしまったオリオンに思わず笑みがこぼれる
「…いつだったか、あなたが『将来僕のお嫁さんにしてあげるよ』とか言ってたことを思い出したわ。」
「ちょっ、それは…！」
私の言葉に思わずこちらを向いたオリオンの頭をぽんぽんと軽く撫でる
「あなたが嫌ならもうノットとは必要以上に話さない。私は彼よりあなたと話してる方が楽しいもの。」
「…本当に僕と喋ってる方が楽しいの？」
「本当よ。だから機嫌を直してちょうだい？」
そう言うと、ようやく笑顔になったオリオンはどこか切なげに口を開いた
「我が君と結婚してもたまには僕のこと思い出してね、もちろんアブラクサスも。」
「馬鹿ね、あなたは死喰い人なんだから否が応でも関わるでしょ。それにリドルとも結婚しないかもしれないわよ？｣
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そると(プロフ) - こんにちは！抜けている話があります！改善お願いします！ (2023年2月24日 22時) (
レス) @page1 id: 38488dc39d (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - さくりすさん» さくりすさん、コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ないです...1日１回も読んでくださってるなんて本当に嬉しくて感激してます(泣)遅い更新ですが、これからも楽しんで頂けるようがんばりますね！ (2019年6月12日 8時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
さくりす(プロフ) - とても面白くて、１日に一回最初から読んでいます笑更新頑張ってくださいね！続編待ってます！！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: f50c020109 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - ゆかりなさん» ゆかりなさん、コメントありがとうございます！一気に読んでくださったと知りすごくモチベーションが上がりました...！なかなか遅い更新ですが頑張りますので楽しんで読んで頂けると嬉しいです！ (2019年1月21日 6時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりな - とても面白くて一気に読んでしまいました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年1月2日 6時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐる | 作成日時：2018年9月4日 12時
