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秘密の部屋を開けてから数日後
リドルが部屋にいるのだろう、消灯時間後によくバジリスクの声が響くようになった
蛇語を使える者になら皆に従うのかどうか気になって直接尋ねてみると、どうやらそうでもないらしく、スリザリンの継承者のみに従うようだ
自分達にしかコントロールできない生物というのは酷く魅力的でそれなりに愛着も湧く
本当は毎日のように秘密の部屋に通いたいが、そのせいで他の誰かに見つかってしまっては大事だし今年はO.W.L試験があるため同級生からの勉強の誘いが絶えなかった
今日は勉強の息抜きにとオリオンがお茶に誘ってくれたため、談話室でテーブルを囲っている
今いるのはオリオンとアブラクサスと私だけで、名家が揃っているためか他のスリザリン生達は談話室から出ていった
「Aさ、いつも他の人に教えてばかりだけど自分の勉強はいいの？」
心配そうに聞いてくるオリオンを横目に紅茶を1口飲んで微笑む
「O.W.Lの正式名称は知ってる？」
「馬鹿にしないでよ、『普通魔法レベル試験』だろ？」
「あなたこそ馬鹿にしないでくれる？『普通魔法レベル』なんてとっくにあるわ、今試験を受けたってオールOでパスできるもの。」
「…聞いた僕が馬鹿だったよ。」
ため息をつきながらソファにもたれたオリオンは、やれやれという風に首を振って黙り込んだ
「試験といえばアルフォードは今年N.E.W.Tじゃない？大変ね」
「彼なら何とかなるんじゃないか？オリオンより真面目だし。」
「ひどいこと言わないでよ。…あぁ、兄さんといえばさ、また死喰い人の参入断られたんだ。」
死喰い人は今年になってリドルが名付けた彼に従う者達の総称だ
死喰い人としての立場を与えられて誇らしそうなメンバーには悪いが、リドルからしたら使える駒のようなものだろう
だが、彼らにとってマグル根絶を目指すリドルの思想は魅力的なものであり、彼に選ばれることはとても名誉なことのようだ
「アルフォードは入らないでしょう。彼、他の純血名家ほど血を気にしてなさそうだし。」
「オリオンの父上にこの間会った時もそのことを懸念しておられた。…下手したらオリオンが当主になるかもな。」
「やめてよ、僕面倒臭いことは嫌いなんだ。」
心底嫌そうなオリオンにアブラクサスが呆れた顔をした
いずれ家を継がなければならない私達はあとどのくらいこうしていられるのだろう
話している2人を見つめながら生温い紅茶のようなこの関係が続くことを願った
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そると(プロフ) - こんにちは！抜けている話があります！改善お願いします！ (2023年2月24日 22時) (
レス) @page1 id: 38488dc39d (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - さくりすさん» さくりすさん、コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ないです...1日１回も読んでくださってるなんて本当に嬉しくて感激してます(泣)遅い更新ですが、これからも楽しんで頂けるようがんばりますね！ (2019年6月12日 8時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
さくりす(プロフ) - とても面白くて、１日に一回最初から読んでいます笑更新頑張ってくださいね！続編待ってます！！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: f50c020109 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - ゆかりなさん» ゆかりなさん、コメントありがとうございます！一気に読んでくださったと知りすごくモチベーションが上がりました...！なかなか遅い更新ですが頑張りますので楽しんで読んで頂けると嬉しいです！ (2019年1月21日 6時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりな - とても面白くて一気に読んでしまいました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年1月2日 6時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐる | 作成日時：2018年9月4日 12時
