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消灯時間をとっくにすぎた夜
私とリドルは夜間の見回りを終え、そのまま3階のトイレを訪れた
「まさか女子トイレにあったとはね、見つからないはずだよ」
苦々しげに言ったリドルは辺りに人避けの呪文を唱え私に続く
件の蛇口の前で立ちどまり、指さすと彼は注意深くそれを見て、蛇の紋様に気づいたようだった
「なるほどね」
「予想通り、必要なのはパーセルタングだったみたい。…それで？開ける？」
「もちろんだよ。…『開け』」
彼がパーセルタングを使うのを皮切りに、水道は秘密の部屋の入口へと姿を変える
「真っ暗ね」
下へ続く空洞には光なんかまるでない、ただただ暗い闇しかなかった
「怖いならここに居てもいいけど？」
おどけて言ったリドルを軽く睨む
「冗談言わないで。…お先にどうぞ？」
私の言葉にニヤリと笑ったリドルは入口へと向き直り、ゆっくりと1歩を踏み出した
闇に落ちていく彼を見届け、自らも1歩踏み出す
落下による浮遊感に襲われながら、闇に飲まれた
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…なんて酷いところなの」
下へ降りるとそこには瓦礫と、それに何かの骨が散乱していた
杖で明かりをともし、先に進む
周りを観察しながら歩いているとふと、あることに気づき口を開いた
「ねえ、この作りってまるで蛇の巣穴みたいじゃない？…それに何かが這ったようなあとまで…まさか…」
「バジリスクがいるのかもしれない。候補として考えてはいたけどその可能性が高いね。」
彼の言葉に息を呑む
しばらく歩いていると明るい開けた場所にたどり着いた
広い通路の横を背の高い柱がずらりとならび、奥には何か大きな彫像のようなものが見える
そのまま歩いていくリドルのあとを追うとやがて彼は彫像の前で立ち止まった
「…これ、サラザールの彫像ね。」
近くで見ると、彫像は信じられないほど大きく、口はぽっかりと開いて、中へ続いていた
「A、目を閉じていて。」
リドルに言われるがまま、目を閉じる
そっと繋がれた手に縋るように握り返した
そこから先は酷く緊張していたためかあまり覚えていない
蛇語でバジリスクを呼び出し、バジリスクに許可がない限り目を開くなと命令した彼が
「もういいよ」
と囁いた声に目を開けるとそこには蛇の王がいた
サラザールがホグワーツから去った時から計算しても1000年たらず
最凶とされる生物はずっとこの学び舎で、彼の後継者を待ち続けていたのだ
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そると(プロフ) - こんにちは！抜けている話があります！改善お願いします！ (2023年2月24日 22時) (
レス) @page1 id: 38488dc39d (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - さくりすさん» さくりすさん、コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ないです...1日１回も読んでくださってるなんて本当に嬉しくて感激してます(泣)遅い更新ですが、これからも楽しんで頂けるようがんばりますね！ (2019年6月12日 8時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
さくりす(プロフ) - とても面白くて、１日に一回最初から読んでいます笑更新頑張ってくださいね！続編待ってます！！ (2019年2月7日 16時) (レス) id: f50c020109 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - ゆかりなさん» ゆかりなさん、コメントありがとうございます！一気に読んでくださったと知りすごくモチベーションが上がりました...！なかなか遅い更新ですが頑張りますので楽しんで読んで頂けると嬉しいです！ (2019年1月21日 6時) (レス) id: 0e6da7c88a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりな - とても面白くて一気に読んでしまいました！無理せず更新頑張ってください！ (2019年1月2日 6時) (レス) id: 1df12e5f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐる | 作成日時：2018年9月4日 12時
