48.箱とメール ページ48
帰り道。
今日もるなと分かれ道でバイバイし、1人お屋敷へ帰った。
A「ただいま……」
愛律「おかえり……」
愛律くん……
今、もしかしてこの家に愛律くんしかいないのかな…。うぅ…気まずいなー
愛律「お前に荷物届いてたよ。」
そこ。と愛律くんが玄関の横を指差した。
………悠くんからだ。
ここ数日、メールだけじゃなくて変な荷物も届くようになった。
ぬいぐるみとかジュエリーとかバッグとか、色んなブランド品。
……あんなので私をつるつもりなのかな。
今日は何が届いたんだろ。
パカッ
箱を開くと、中には豪華な黒いドレスが入っていた。しかも露出度高めの…。
A「……………」
悠くん……こんな高そうなドレス私なんかに送ってどうするつもりなの…?
私こんなの着れないよ………。
私は呆然とドレスを見つめた。
愛律「……何そのシュミ悪いドレス。誰から?」
ソファに座って読書していた愛律くんが、いつの間にか私の真横にいて、ドレスに触れていた。
A「…!愛律くんには……関係ないことだよ………。」
愛律「…っ?何で隠すんだよ!!そうゆう変な箱、昨日も一昨日もここ数日ずっと届いてる。それにお前、何か……変。何かあった?」
愛律くんに顔を覗き込まれた。
綺麗な水色の心配そうに揺れる瞳と目が合う。
ずるいよ…
なんでそんな心配そうな顔をするの?
私のことなんてどうでもいんでしょ?
私は無言で目を逸らすと、ドレスを隠すように、慌てて箱の中にしまった。箱を抱えて、自室に戻ろうとした時、私のケータイが鳴った。
ピロリン……
A「…誰かな?…………っ!きゃっ!!?」
ガシャン!
私はそのメールを見るなりケータイを落とし、しゃがみ込んでしまった。体が…震えてる。
メールは悠くんからで、画面いっぱいに「愛してる」の文字が綴られていた。
冗談……だよね…
こんなの……気持ち悪い…怖いよ…!
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月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
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