検索窓
今日:19 hit、昨日:5 hit、合計:38,201 hit

44.あの子とは ページ44

ドンっ


A「きゃっ…!?」



自室まであと一歩というところで、私は愛律くんにぶつかって倒れてしまった。



最悪だ……。


愛律くんに……こんな姿を晒すなんて…



愛律「廊下は走り回らないでって、前にも言った気がするんだけど。」




冷ややかな声が頭の上から降ってきた。



A「ご…め……なさい………」



愛律「…!帰りが遅いと思ったら、何?そのだらしない格好。」



A「あ、ぁ雨に打たれたんだよっ!!夕立がひどくてっ!」



愛律「……濡れてないじゃん。」




私バカだ。

愛律くんにこんな言い訳が通じるわけないのに。



私は愛律くんの視線から逃れられずに、ボタンがなくなって開いた胸元を抑えてうつむいた。


瞳からはポロポロと涙がこぼれ落ちる。



A「……っ……グスッ……ふぇ………」



愛律「…………」



なんで黙るの……?


なんで上から見下ろすの?



どうしたの?大丈夫?って、一言でも言ってくれればいいのにな?





A「…ただ、愛律くんと帰りたかった、お話したかっただけなのに…、それすら…できないの?ダメなの…?」





愛律「……お前と関わることは、僕には必要のないことだもの。」




せめて、せめてしゃがんで私と目線を合わせてほしい…。



A「でも……今日、愛律くんが女の子と腕を絡めて帰るところ、見た……。あの子とは仲良さそうにしてた…!!」





私……何で愛律くんにこんなこと言ってるんだろ。

これじゃまるで、私がヤキモチやいてるみたい。認めたくないけど、実際そうなのかな…。

それとも、愛律くんと仲良くなりたくて必死になりすぎちゃってるだけ…?

45.見て欲しかった→←43.乱れた姿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:魔法 , 恋愛 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月乃 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2014年4月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。