検索窓
今日:5 hit、昨日:22 hit、合計:38,209 hit

37.冷たい手 ページ37

__懐かしい


桜の香りだ…


とても優しい君の香り







愛律「………ん…………」




目覚めると、ベッドの隣に君がいた。


外はまだ夜明け前と言ったところか。




A「!愛律くん…っ…良かった…!…あっ…!!ごめんなさい…良く…な、い???」




あぁ、そういえば、あの時君が僕を起こした時に怒鳴っちゃったっけ…。




『良かった……?何が?何が良かったの?僕はもう目覚めたくなかった!!君が僕のオルゴールを直さなきゃ…あと少しで死ねたのに!!!何で…何でだよ!!』




ごめん……。




A「愛律くん、3日間眠ったままだったんだよ…?」



愛律「そっか………。」



心配そうに僕を見つめる君に短く返事をした。



愛律「……懐かしい夢を見た」



A「夢……?」



愛律「うん…」



A「聞いても…いい?」



愛律「うん……」



なんでこんな事、君に…



愛律「……好きなひとの夢」



A「……!」



愛律くんの、好きなひと………?



愛律「君と同じくらいの歳で、君によく似た女の子……。」



A「そか………」



愛律「心の底から愛していた…………でも……」



A「………」



愛律「__やっぱりこの話はやめた。お前、あまり楽しそうじゃないしね、」



A「へ…?そ、そんなことないよ…っ!」




私、楽しくなさそうな顔してたかな…?



愛律「あのさ…、どうしてお前は僕に関わろうとするの?放っておけばいいのにさ。」



A「え…っ?誰かが苦しんでいたら気にかけるのは当然だよ…。心配だもの…」



私はそう笑いかけると、愛律くんの手を自分の手でそっと包み込んだ。


体温のない、冷たい手を

38.永遠に…→←36.死なないドール



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:魔法 , 恋愛 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月乃 | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2014年4月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。