37.冷たい手 ページ37
__懐かしい
桜の香りだ…
とても優しい君の香り
愛律「………ん…………」
目覚めると、ベッドの隣に君がいた。
外はまだ夜明け前と言ったところか。
A「!愛律くん…っ…良かった…!…あっ…!!ごめんなさい…良く…な、い???」
あぁ、そういえば、あの時君が僕を起こした時に怒鳴っちゃったっけ…。
『良かった……?何が?何が良かったの?僕はもう目覚めたくなかった!!君が僕のオルゴールを直さなきゃ…あと少しで死ねたのに!!!何で…何でだよ!!』
ごめん……。
A「愛律くん、3日間眠ったままだったんだよ…?」
愛律「そっか………。」
心配そうに僕を見つめる君に短く返事をした。
愛律「……懐かしい夢を見た」
A「夢……?」
愛律「うん…」
A「聞いても…いい?」
愛律「うん……」
なんでこんな事、君に…
愛律「……好きなひとの夢」
A「……!」
愛律くんの、好きなひと………?
愛律「君と同じくらいの歳で、君によく似た女の子……。」
A「そか………」
愛律「心の底から愛していた…………でも……」
A「………」
愛律「__やっぱりこの話はやめた。お前、あまり楽しそうじゃないしね、」
A「へ…?そ、そんなことないよ…っ!」
私、楽しくなさそうな顔してたかな…?
愛律「あのさ…、どうしてお前は僕に関わろうとするの?放っておけばいいのにさ。」
A「え…っ?誰かが苦しんでいたら気にかけるのは当然だよ…。心配だもの…」
私はそう笑いかけると、愛律くんの手を自分の手でそっと包み込んだ。
体温のない、冷たい手を
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月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
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