35.たすけて ページ35
A「!!愛律くっ…!ダメ!!やめて!?」
愛律くんが、大量の白い錠剤を口に含もうとしたところを、強く腕をつかんで止めた。
愛律「……!」
彼の手のひらから錠剤がパラパラと音を立てて床に落ちる。
A「やだ……嫌だ…っ…どうしてそんなことするの…?私がオルゴールを直したから?……だったら私が責任とるよ…?私がその薬飲めばいい?死んだらいい?」
私は霞んで歪んでいく視界に映る、白い錠剤をしゃがんで拾い集めた。
最後の1錠を手のひらにのせたとき、涙が床に静かに落ちた。
私がこれを飲めばいい…の?
震える手で錠剤を口元にもっていくが、愛律くんの声に止められた。
愛律「__やめなよ!僕は魔法で創られたドールだから平気でも、君はきっと本当に死んでしまうよ…」
A「……だって……!」
愛律「覚悟もないくせに無理なことしないでくれる?僕は別に君を恨んでいるわけじゃないんだし……。」
A「ご、ごめんなさい……」
愛律くん、別に私のこと恨んでるんじゃなかったんだ……。
じゃあ……どうしてだろう
*
*
*
君の前だから平気なふりしてるけど
つらい
つらい
つらいのは心だけじゃない
ナニ……これ…っ
急に目が回って気持ち悪い……ッ
愛律「………ぅっ……はぁ…はぁ……っ」
ふらふらする
立ってらんない…
A「愛律くんっ!?」
崩れる体を君に支えられる
怖い怖い
このまま死ぬ…の?
いや、僕は死にたいはずだから喜ぶべきか
死にたくない…っ……
………たすけて
薄れていく意識の中でふとそんなことを思った。
あれ…?言った…のかな?
どっち…だろうね
なんで…
なんで僕は
それでも生きたいの…?
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月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
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