17.真夜中の路地 ページ17
どうして助けたのにこんなこと言われなきゃいけないの?
私が助けたから怒ってるの?
どうして…?
どうして…?
私は一生懸命オルゴールを直したわ。
わけも分からずに1人、真夜中に複雑な路地を走った。
A「あ…れ……?ここどこ…?私っ……」
細い路地には街灯なんてなくて、真っ暗だった。
帰り道も分からず、私はその場にしゃがみ込む。
犬の遠吠え、風の音、川の流れる音、今の私にはすべてが恐怖だった。
A「ふぇっ………グスッ…」
怖くてわけが分からなくて、涙が次から次へと乾いた地面に落ちた。
???「__いたいたー!ねぇ君っ、大丈夫?」
A「__!?」
ばっと顔を上げると、今まで雲に隠れていた丸い月の光が、私の前に立った人の顔を照らした。
A「……綺雪…くんっ!?」
風になびく金髪と輝くブルーの瞳。
___綺雪くんだった。
綺雪「泣いてるの?…さっきはごめんね。愛律くんがあんなこと言って……。君にはなんの罪もないのにさ…!」
綺雪くんは、しゃがんで私と目の高さを合わせた。
A「…………」
綺雪「君のことが心配で来たんだ。今日この町に来たばかりなんでしょ…?もう夜も遅いし、ぼくらの家に泊まっていきなよ?」
A「いっ…いいです!そんな…っ私なんて迷惑だし…、それに、愛律くんが……」
私はエプロンドレスの端をぎゅっとにぎって言った。
綺雪「だーいじょぶだって!愛律くんに何かされたら、ぼくが守ってあげるからさ♪女の子が1人で夜の路地ふらふらしてたら危ないっしょ?ほら行くよ!」
A「わっ…!ちょっと!」
ニコニコした綺雪くんに強く腕をひかれて、私はほぼ強制的に連れていかれた…。
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月乃(プロフ) - がーな@紅桜が舞散るさん» こんにちは…!コメントありがとうございます。頑張って更新しますね(*´ヮ`*)返信遅くなってすみませんでした。 (2014年8月24日 21時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
がーな@紅桜が舞散る(プロフ) - こんな感じの小説、すごい好きです!イラスト集とかも見させていただきました!これからもぼちぼちでいいので、がんばってくださ! (2014年8月2日 16時) (レス) id: a7d2ecb19b (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - ディアさん» ディアさん初めまして…!コメ嬉しいです( ´ `* )ありがとうございます。もっと楽しんでいただけるように頑張ります…! (2014年6月23日 22時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
ディア(プロフ) - 内容が深くて、何回も読めます!!更新頑張ってください!(*≧∀≦*) (2014年6月23日 20時) (レス) id: 831adf6bd4 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - 文月@トリップしたいいいぃぃぃぃいいい!!!!さん» わわわっ///コメありがとうございます…!こんな妄想話でも楽しんでいただけて嬉しいです( ´ ▽ ` )頑張りますっ (2014年6月20日 20時) (レス) id: adea3ad9dc (このIDを非表示/違反報告)
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