とある転生者の夢物語【とある魔術の禁書目録】 (ページ1)

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序章：とある転生者の誕生話ページ1

─── 生まれたときから、自分は謎に包まれている…と、そう感じていた。

生まれ落ちたときから何故か言語を理解し、様々なことを考えることができた。
記憶によると、生まれたばかりの赤ん坊はそんなこと出来ない…なんて、そんな考えがあって。

だけれども自分は言語を理解し、考えることができた。

そんな自分が謎に思えて、不思議だった。
ある日、能力開発を受けることになり、施設へ連行。

そこで自分の謎が漸く解けた。

──── 自分は転生者だと。

前世は平凡な大学生。
アニメやラノベに興味がなく、ゲームや配信、歌い手ばかりしていた私が友だちのススメで手を出したのが某スライムの話と、とある魔術の禁書目録。

スライムの方もとある魔術の禁書目録の方も"へぇ、なかなか面白いじゃん"なんて思って大人買いをして読み漁り、アニメまで制覇してからのバイクにはねられ死亡。

死亡するまでの間、充実した人生だったかと聞かれると…まぁ、普通。

人っていつ死ぬか本当に未知なんだなぁ、なんて実感して次目を開けたら真っ白い空間。

ナニコレ、ドコココ。
って混乱してた矢先、神様と名乗る胡散臭い奴登場。

転生者の小説じゃ"あるある"らしい特典やら付属がつくとのことで、神様に願いを聞かれた。

「えぇー…急に願いって言われても…」

そんなこんなで困惑しながら思いついたのが"とある魔術の禁書目録に転生したい"と言う願い。

能力開発は生まれ直したら受けなきゃいけないんだろうし、転生さえさせてもらえれば、ということで頼んだ。

と、言うわけで。
有無(ありなし) A。
旧姓月見里(やまなし)。

とある大学生の、転生物語が始まるのであった。