【あんスタ】告白をしてさようなら…【朔間凛月】 (ページ21)

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愛しい人ページ21

ハァハァ、はぁ…

私は、レッスン室から走って走って気がつくと街のちっぽけな人気のない公園にいた。

ここの公園…

幼少期A「ねぇ、だいじょうぶ？お水…いる？」

幼少期凛月「だれぇ？血ぃ、くれるの？」

地面に倒れ寝ている凛月を私が心配しながら起こした。

そう、その日が私達の全ての始まりだった。

あれから十年過ぎ。私達はずっと一緒だった。

A「はぁ…」

私は溜め息をつき、泣きはらし痒い目をこすりながら、ブランコに座った

先程のあんずちゃんの辛そうな顔が頭にこびりつき離れない。

本当にあんずちゃんには申し訳ないな…

もし、私がいなければこんな事にはならなかったのだろうか。

あんずちゃんと凛月はめでたく付き合えて結婚して…

ははは…全て私が壊してるじゃん

凛月の幸せもあんずちゃんの幸せも。

そう思うと再び涙が出てくる

胸がズキズキと痛い。

はぁ…

っと、再び溜め息をついた時だった。

「ねぇ、君どうしたの？」

…！！！

いつの間にか私の座っているブランコの隣に誰かが座っていた。

見ると、四十代…いや五十代くらいのホームレスのようなボロボロな服をきたおじさんがいた

ﾓﾌﾞ１「君泣いてるじゃん。おじさんが慰めてあげるよ。」

ジロジロと太股や胸辺りを見回してくる

この人と関わってはいけない…。

そう思い、

A「いえ！大丈夫です！」

っと、素早く立ちその場を離れようとした…が

ﾓﾌﾞ２「まぁまぁ悪いようにはしないからさ」

ﾓﾌﾞ３「そうそう、それに君。よく駅のイベントとかやってるアイドル達のプロデューサーでしょ？」

気がつけば周りに三人のおじさんがいた。

…何で知ってるの…

つまり私は、狙われていた…？

私を狙うことでお金を貰おうとした…？

万が一警察が来てもアイドルではない一般人の私だから大事にならずに済む。

三人相手…逃れることが出来るだろうか。

っと、思っていた時だった。

「ねぇ、何してるの？」

好きな人の声がしたと思うとふわっと甘い匂いに包まれた

A「りつ…」

凛月は私をそっと抱きしめた