君が咲うまで __ 【目黒蓮】 (ページ6)

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#6 蘇る過去ページ6

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小学校のある日のこと

「～ちゃんお誕生日おめでとう!!」

「私が欲しかったノート！
嬉しい！ありがとう～！」

友達同士で誕生日プレゼントを

渡し合っていた

私は親から誕生日プレゼントを

貰ったことがない

おじいちゃんとおばあちゃん

じーこからしか

貰ったことがなかった

そんな私にも友達がいた

いつも優しい黄瀬菜々花(きせななか) という子だ

小学3年生の9月13日

私の誕生日だった

菜々花「Aちゃん、
お誕生日おめでとう～」

『ありがとう～！
これ、私が欲しかったやつ!!』

くれたのは

私の好きなキャラクターの

文房具だった

嬉しくて嬉しくて

家に帰って両親に言った

『今日ねっ、菜々花ちゃんから
誕生日プレゼント貰ったの!!』

母「そんなもの二度と貰ってこないで」

父「その友達にお前は誕生日プレゼント帰るくらいの金あんのかよ」

ごめんなさいしか言えなかった

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小学4年生の夏、

結実「ねえ、菜々花ちゃんはどう思う？」

菜々花「えっと、私は…」

菜々花は自分の意見を言うのが

少し苦手な子だった

言えなくて、責められると

余計に言えなくなってしまう

結実(高校の結実と同一人物)は

小学校からリーダー的存在で

クラスの大半の女子を引連れていた

結実「ちょっと、早く答えて」

菜々花「…ごめん」

結実「もういい」

結実は自分の意見をハキハキ

言える子だった

きっと結実はそうじゃない菜々花

に腹が立っていたのだろう

その次の日

昼休みにトイレに行って

教室に戻った時だ

結実「あんたのそのグズグズした性格見ててイライラするんだけど」

菜々花「ごめん…」

結実と結実を取り巻く女子数名が

菜々花をいじめていた

私は咄嗟に

『１対複数は卑怯でしょ!!
言いたいことがあるなら1人で
菜々花に言って!!』

と言った

結実「はぁ？あんたは口突っ込まないで
まじでウザイんだよ」

結実を取り巻く女子の1人が

ゴミ箱を持って菜々花に殴りかかった

まずいっ

菜々花のところまで走って

菜々花に覆いかぶさった

ﾊﾞﾝｯ

鈍く重い音と共に

とてつもない痛みが走った

『うっ…』

菜々花「大丈夫?? 私のせいで…
ごめんね」

『…大、丈夫菜々花は
私のっ、友達だから…
傷つけたりする人は許さない』

そう2人で微笑みあったの

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