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嬉しくてしょうがなくて、枕に顔を埋めて足をバタバタしていると部屋にお兄ちゃんが入ってきた。
北「A、飯…あ」
『お兄ちゃんノック!!』
北「何や、さっきとはうってかわって嬉しそうやな」
早速私が嬉しそうなのに気付いたお兄ちゃんはスマホの画面を覗き込んでくる
『な、何もないで!!気のせいや!気のせい!』
すぐに画面を胸に当てて見えないようにする
侑《隠さなくてもええやん、恥ずかしいことやないんやし》
『あっ!つむさん!』
何でこういう時に限ってミュートにしてないんだか
北「侑…?」
侑《今さっき俺ら…》
『わぁぁぁ!私から話すので、侑さんお口チャック、じゃあ、もうご飯なので、切りますね!また連絡します!』
侑《おん、また後でな〜》
切れたのを確認してからスマホを閉じて、お兄ちゃんと共にダイニングへ向かう。
カランと何かが落ちる音がして顔を上げる。
北「ほ、んまに?」
『うん、私も最初嘘やと思て、何回も侑さんに聞き直して…』
北「よかったなぁ…!」
反対されると思っていたのに、本当に嬉しそうな顔でよかったねって言ってくれたから、私も満面の笑みで
『うん!』
と答えた。
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作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時