【ハイキュー】元引きこもりの私が恋した貴方【宮侑】 (ページ14)

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あの後は角名さんがもうすぐ予鈴が鳴ると言って解散になった。

午後の授業は、侑さんの名前を知れた嬉しさでずっとほわほわした気分だった。

休み時間に理石くんに「なんか良いことあった？」と聞かれて必死に誤魔化したのを覚えている

北信介今日、ばあちゃん町内会の集まりで帰り遅いから、一緒に帰った方が家に一人でいる時間短いと思うんやけど、どや?

午後の最後の授業が終わると同時にお兄ちゃんからのメールが来ていた

Aうん、わかった。待ってるまで暇だから、部活見に行ってもいい?
北信介ええけど、侑と治のファンの女子が多いから、気を付けてな
Aうん、わかった

ということなので(雑)私は部活を見に行くことにした。

ファンの女子っていうのがちょっと引っかかったけど、気にしなきゃ大丈夫。多分。

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ｷｬｰｷｬｰ

思った以上にいたファンの女子の皆さん。

そりゃそうだよね、あんなに格好いいんだもん。

侑さんは攻撃する人にボールを運ぶ役割らしく、他の人よりは地味に見えるかもしれない。

確かに、治さんも角名さんもボールを勢いよく打ってすごく格好いい。打つたびに女子が湧くし

でも、私は侑さんもすごく格好いいと思う。ボールがどこに上がっても、その下に入り込み、打つ人の手元に正確に持っていく、すごいと思う。
素人目に見てもすごいのがわかる。

『格好いい…』

そう思って小さく拍手を送ると、侑さんがこっちを向いて、にこりと笑い、手を振ってくれた。

たったそれだけ、なのに。
こんなにドキドキするのは、やっぱり好きだから。

私も小さく手を振った。