今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:17,429 hit
小|中|大
*01* ページ2
.
北「A、学校楽しみか?」
入学式にまで同じこと聞くのか、私のお兄ちゃんは。
稲高受けるって言った時はまだ受かってへんのに同じ質問して、
合格したのを教えた時も同じ質問して、
初めて制服着た時も同じ質問して、
でも、全部
『まぁまぁ…』
って答えた。
楽しみだよって答えた訳じゃないのに、そう答えるといつもお兄ちゃんは嬉しそうな顔をする。それが不思議でしょうがない。
私は、何か聞かれた時、まぁまぁ、普通、どっちでも良い、どれでも良い、みたいに曖昧に返すことが多い、いや、全部そう返してる。
それが私の友達ができない原因だけど、それもAらしいとお兄ちゃんは言ってくれる。
不思議、だけどとても優しいお兄ちゃん、私はお兄ちゃん無しでは生きていけないと思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:恵舞 | 作成日時:2020年5月29日 18時