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54話 ページ10

沖田said
・・・ってェな・・・

路地裏のようなところに落ちてきた

ここどこだ

路地を抜けて大通りに出る

・・・

・・・

・・・

は?


沖「・・・ここどこでィ・・・」


歴史の教科書に描いてあった江戸の街
・・・に似ているような

近くを着物の女が歩いていく


「あれ? 総一郎くんじゃん
こんなところで何してんだ?」


バッと振り返ると
着物を着た銀八がいた


沖「旦那ァ総悟ですぜィ
旦那こそ何してるんですかィ?」


無意識に口から出た言葉に戸惑う


銀「んぁ? 俺?(汗
いやー・・・パチンコでちょっとねぇ・・・」

沖「あーなるほど
んで家にも帰れねェし何もできねぇと」

銀「あーホントなぁ・・・
なんで俺あそこで止めなかったんだろうなぁ
もうちょいいけると思ったんだけどなぁ
あー本当俺のバカ」

沖「グッドラックでさァ旦那
んじゃ俺ァ見廻りの途中なんで」


軽く手を振って歩き出す
サボんなよーと銀八の声が聞こえる

体が勝手に動いた・・・
今のは何だったんでィ


《・・・聞こえるか?》



薄氷!
周りを見回すがどこにもいない


薄《わしと雫の力はほぼ同じレベルじゃ

悪いがわしはせいぜい穴を開けるくらいしか
そっちには干渉できんのじゃ
簡単に言えば入れん

・・・ところで
坂田銀()と話した感覚はどうじゃった?》


銀時?
銀八じゃねえのかィ


《今、主が居るのは雫の記憶のなかの世界じゃ
詳しくは教えられんが
主の周囲の人物が出てくることもある

その時はさっきと同じように流れに任せろ

それから今の主は
『真選組 一番隊隊長 沖田総悟』じゃ》


真選組・・・?


《簡単に言えば警察じゃ
理解出来んことは分かるがある程度演じろ

それから
主がそっちに行ったことで
雫の現在地が判った》





《現実ではAの居る神社だ
あそこに名前はない
多分聞くことも不可能じゃろう

わしが案内するからしっかり耳を澄ませ》

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作者名:飴降り | 作成日時:2015年10月13日 4時

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