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駄作者から&【番外編:自己犠牲と逃避】((人1)が屋上から飛び降りる前の日) ページ35

いやー多分作んないとかいいながらつくっちゃいましたよ!
なんか思いついたんでいきます!
どうぞー!

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雫said
部屋に紙をめくる音が小さく響く

午後12時46分
私は机にむかっていた
さっきから見ているのは何冊かの和綴じの薄い本だ
・・・決して変な意味はない

今見ている本には『残魂について』と流れるような文字で書かれている
さっきまで見ていたのは『結界の効力』と書かれていた
どれもAの神社の蔵から拝借したものだ

『前』は必要そうなものしか見ていなかった
今回も関係のありそうなものから厳選して持ってきた

Aの親はかなり綺麗好きだったようだ
さっきまで見ていたものにもこれにもホコリ一つついていなかった
正直かなり助かる


本によると
残魂というのはそもそも存在自体が希薄である、らしく
これを書いた『誰か』も事例は少ないという
ただ、残魂になった人の存在は消える・・・つまり死ぬと
すべてから抹消されてしまうらしい

あくまで仮説だと書いてあるけど、たぶん事実だと思う
これを書いた『誰か』は認めたくなかったんだろう
自分が大切な人を憶えていない事を・・・


・・・まあ、つまりこのままなら私は近いうちに消えるということだ
それはきっと自然なことで正しいことなのだろう

けれどそれじゃあ意味がない
私が消えれば、いじめの標的だった私の事が
みんなの記憶からなくなる
だけどみんなの『誰かをいじめていた』という意識は残る
そしたらまたクラスの誰かが標的にされる

それじゃあ意味がないんだ
じゃあどうすればいいのか
私は本を読みながら一つの仮説を考えていた


それは『私が死んだ』という事実をつくるということだ
平たく言えばジサツである

『いじめの標的だった朝露雫はジサツした』という事実をつくれば
まず私に対するいじめは無くなる
それに総悟にとばっちりが来る可能性も無くなる
うまくいけばみんなの考えが変わるかもしれないし
もっと言えばいじめ自体を無くせるかもしれない

ただ、生命力みたいなものがいっぱいなままだと
残魂は死なないし消えない
幸い、残魂は精神状態によっては一発で消える可能性だってある
ギャンブルのような状態だ
うまくすればすぐにでも消えられるはずだ


・・・逃げるわけじゃない
私はみんなを助けるために死ぬ
きっと来世ならみんなが笑って生きていけるはず

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作者名:飴降り | 作成日時:2015年10月13日 4時

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