五十三話 ページ7
きっとこれを渡せば困ってしまうだろうな
義勇は勢いで買ってしまった指輪に少し後悔していた。この前の話を思い出して短くなったAの薬指を思い出した。
短くはなったが指輪が嵌めれないほどではない、あそこに自分とお揃いの指輪があるというだけできっと心が満たされるのだろう
貴「兄上〜!終わりましたよ!」
義「そうか…」
ゆっくり振り返ると手にある小さな箱をそっと差し出した。
これは自分が決めるべきではない、彼自身が決めることなのだ。Aが幸せなら俺も幸せだ
Aは受け取った箱を開けると顔を赤くして義勇に押し返そうとしたが義勇は柔らかく笑いながら首を振った。
義「それはお前が添い遂げるのに相応しいと思った者に付けてやれ」
貴「いや、でも…これ高いですよね??」
義「構わない、たまにはこんな買い物もいいだろう」
踵を返して藤の家に向かうまで二人は無言だった。Aの表情は面で隠れて見えない、先程も耳まで赤くなっていたから分かったもののきっとAが悲しんでいても義勇は気付くのに時間がかかるのであろう。
義「…A」
貴「なんですか?」
義「明日、俺は任務があるんだ」
貴「きっと兄上ならすぐに倒せちゃいますよ…でも、お気を付けて」
義「………もっとお前の側にいたい」
切なさを含ませた匂いをしながらそう言う義勇にどういう対応をすればいいのか分からなくて固まっていたが、先に義勇がAを抱きしめた。
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いおり - すごい面白い、、、。続きが気になります。これからもお体に気をつけて更新頑張っていただければと思います。 (2019年12月28日 14時) (レス) id: bce55b4438 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうですね!! (2019年10月5日 0時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» 腐って、良いですよね…!勿論NLもGLも良いですけど、やっぱり、なんか…こう、最後に巡りつくのはこれ、みたいな感じです。ぎゆさんかっこかわいぃ…。(ぎゆさん受け…良きですね) (2019年10月4日 23時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
雨宮レンズ(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» そうなんですか!私も少し義勇さん受けは気になっているのでまた小説に反映できたらいいなと思っております。 (2019年10月4日 20時) (レス) id: 3d55df1d33 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 雨宮レンズさん» そうなのですか!自分も何でもどんとこーい!派ですね!ぎゆさん受けorぎゆさん総受けor愛されが大好きです!(←ぎゆさん右大好き人間だけど左でも全然へーきなやつ) (2019年10月4日 20時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮レンズ x他1人 | 作成日時:2019年9月15日 22時