ひぷのしすようちえん！ (短編集)

おべんと│ ページ8

園児たちがお弁当を食べています。

年少さん


三郎くん オムライス

「ん〜！おいしー！むぐむぐ…むぐむぐ…んふふっ」

美味しそうにオムライスを口に運んでいる。
よほど美味しいのか、食べるペースが速い。
と思ったら、噛むペースと飲み込むペースは伴っていない。
どんどんほっぺが膨らんで、リスみたいになってる。

理鶯くん 手作りハンバーガー

「む？…うえのぱんが…ちいさい…。」

ラップにくるまれたハンバーガーに豪快にかぶりついていると、あることに気付いた。
一番上のバンズが、下のバンズや具材より小さくなっていた。
ショックで食べることすら忘れている。
帝統くんがハンバーガーを狙っていることにも気付かない。

幻太郎くん おむすび

「むぐ…ぅ、すっぱい…うぅー…。」

笹の葉に包まれた２つのおにぎり。…いや、おむすびと呼びたい。
具は梅干しだったのか、口が『＊』になっている。
あ、寂雷くんがこっちを見つめて…
…今、『おむすびころりん』って口が動いたのがわかった。

帝統くん うどん

「ずぞぞぞー。むぐむぐ…んまぁー！」

お弁当の蓋を開けると…うどん。
生で食べるの！？まぁ帝統くんなら…
ってそんなわけなくて、スープジャーの中につけ汁が入ってるらしい。
これで肉汁うどんの完成！…今の幼稚園児はすごいなー。

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