ひぷのしすようちえん！ (短編集)

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園児たちがお昼寝をしています。

年中さん


二郎くん

「にーちゃ…すげぇ…かっけぇ…おれも、にーちゃんみたいに…」

お兄ちゃんみたいにと言った後、パンチやキックを繰り出し始めた。
一郎くんがヒーローになって戦う夢なのかも。
…あっ、二郎くんが動かなくなっちゃった！
まさか敵に倒されちゃったの…！？二郎くーん！！(泣)

乱数くん

「かわいー…あまい…きれー……うっ、じゃくらい…。」

好きなものに囲まれているのか幸せそう。
途中で寂雷くんが出て来て、戦闘モードに突入。
これは…園児たちに大人気の、ラップ戦隊ライムレンジャーの一人、
シブヤイエローのポーズだ！
あれ？…シブヤイエローって女の子だけど…いいの？

一二三くん

「せんせ…おれっち…おんなのこ、へーきになったよ…。」

あぁぁぁぁ健気！夢の中で女の子が怖くなくなったのを報告してくれるなんて…！
もう園長先生なんて涙腺が決壊してる！
そういえば、夢は願望の現れなんだっけ？…よし。
園長先生とアイコンタクトをして、恐怖症の克服に協力することを決定。

独歩くん

「ごめんなさい…ひふみが、めーわくかけて…ごめんなさい…。」

眉間に皺を寄せて誰かに向けて謝罪…。
聞いているこちらが悲しくなってくる。
皺を優しく伸ばして、頭を撫でていると、
心地良さそうな寝顔になっていた。

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