第四話「忘れたくないこと」 ページ4
医者「大変申し上げにくいのですが・・・。あなたの脳に記憶障害が見つかりました。」
私「記憶・・障害・・・。先生・・私はどうなってしまうんですか？」
医者「病気が進行すれば、あなたの周りの人だけでなく自分のことも・・・」
こうして私は『記憶をなくしていく病気』になった。
その夜・・・・
「大丈夫だから・・。僕が・・僕がAのそばにいてあげるから・・・」
そう言ってくれたのは私の彼である裕貴だった。
「ありがとう・・私、どうしたらいいの？ねぇ・・裕・・貴・・。怖いよ・・忘れたくないよ」
「僕だって嫌だよ・・。Aの中から消えちゃうなんて・・。でも！Aを助けられるのは僕だけだから。いつまでもAに・・・覚えていてほしい・・・」
彼は私にそう言ってくれた。だけどその目には大粒の涙で溢れていた。
「私も絶対に忘れない！忘れないから・・・。」
数時間後〜
私は裕貴と一緒に今までのことや自分たちのことをノートにまとめた。
「よし！これで完璧！もう悩まなくていいよ。よかったね。」
「うん。ありがとう。でも明日になれば何か忘れてるのかな？」
「そう考えてるとほんとに忘れちゃうかもよ？」
「えっ！嫌だ！」
〜翌日〜
「おはよ。A。」
「ああ・・裕貴。おはよう」
「よかった・・。覚えてるね。」
「ねぇねぇ。Aのすきなご飯作ってあげる。何食べたい？やっぱオムライス？Aの大好物の・・」
「私・・オムライスなんて食べたことないよ？」
一瞬裕貴の顔が暗くなった気がした。
「はーい。召し上がれ。」
「・・・おいしい」
「よかったぁ！じゃあ僕も・・。うぅん！おいしい！」
「「ごちそうさまでした〜」」
昼食のあと私はノートにこうまとめた。
「今日のお昼はオムライス。裕貴が作ってくれた。
すごく美味しいって言ったら子供みたいに喜んでた。
それと同時に、『私は大切な人を笑顔に出来るんだ』って思えた。
いつも通りのお昼で色々なことに気づけた。だから裕貴に感謝しなくちゃ」
「ノート見せて？」
「いいよ？」
「うんうん。あはは。嬉しいなぁ〜。」
私に背を向けて読んでいた裕貴の肩が震えていた。
「ダメだね、僕。また泣いちゃった。」
すると彼は私の横に座って私を抱き寄せた。
〜あとがき〜
彼は梶 裕貴さんでした！
ありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堅あげポテト - もちもちさん» 了解です。ありがとうございます。 (2019年1月21日 20時) (
レス) id: d73f3d51df (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 堅あげポテトさん» 一人ずつです (2019年1月21日 18時) (レス) id: 008531b0f9 (このIDを非表示/違反報告)
堅あげポテト - もちもちさん» ひょろっと男子ですね！リクエストありがとうございます！すこし遅くなってしまうかもしれないですが、精一杯書きたいと思います！あと、ひょろっと男子に二人or一人ずつですか？ (2019年1月21日 17時) (レス) id: d73f3d51df (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 堅あげポテトさん» リクエストで、梅原裕一郎さんと西山宏太朗さんをおねがいします (2019年1月21日 0時) (レス) id: 008531b0f9 (このIDを非表示/違反報告)
堅あげポテト - ありがとうございます！これからも頑張って更新していきますね！ (2019年1月20日 22時) (レス) id: d73f3d51df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：堅あげポテト | 作成日時：2018年9月30日 16時
