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忠犬、猫を食む/Phantom ページ13

そんな幻太郎に気づかないまま、帝統は思い出話を続けた。お腹を空かせて公園で倒れていたのを拾われた事、だんだん彼女の家に入り浸っていた事、恋をした事。そして、彼女とギャンブルを天秤にかけた結果ギャンブルが勝ってしまい、黙って彼女の家から出て行った事。



「……たろ……幻太郎?」

「ッ、ああ、はい……なんですか?」

「だいじょーぶ?見たことない顔してるけど」

「ああ……大丈夫、なんともないです。そう、小生には……俺には、関係ないこと…… 」



だったら、どれだけ良かっただろう。世の中には嘘が出回っているくせに、肝心な事を嘘にはしてくれない。



忠犬は猫を食べてしまいたかった。彼さえいなくなれば、彼女は自分のもとに戻ってくるかもしれない。でも、そんな事をしたってサクセスストーリーは成立しないのだろう。



両者の愛に阻まれた幻太郎は、為す術なくただ闇を見つめた。帰ったら、どのように彼女へ別れを告げるか。また一つ嘘を重ねる事だけを考えて。

折檻の味は/Crazy M→←忠犬、猫を食む/Phantom



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(プロフ) - ありあむ★さん» 何回か貼れてなくて焦りました(笑)コメントありがとうございます。頑張ります! (2019年2月16日 20時) (レス) id: 785252a094 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 水空色さん» 了解です。ちょっと二郎君の口調把握したいので遅くなるかもです…! (2019年1月28日 19時) (レス) id: 785252a094 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - あの、リクで二郎とは犬猿の仲のヤンキー夢主が喧嘩に負けて襲われそうなのを二郎が助けるのいいですか? (2019年1月28日 18時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あずま真太郎さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました! (2019年1月21日 10時) (レス) id: 6e4265016c (このIDを非表示/違反報告)
あずま真太郎 - ありがとうございます(土下座)来世まで語り継ぎます(使命)こういう報われない(?)終わり大好きです。 (2019年1月21日 7時) (レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:nothing  
作成日時:2019年1月19日 18時

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