オルダーキャットの長い夢/DOPOO ページ2
※キャラ死をほのめかす表現あり
独歩が目覚めた時、時計の針は両方ともてっぺんを指していた。
「昼か…… 」
長く眠りすぎたせいか、体が怠く重い。頭がぼーっとする。思考を放棄し、まっすぐリビングに向かう。そこにいるはずの2人におはようを言うため。
Aは姉のような存在だった。彼女の方がやや歳上だった為、どちらかといえば寂雷の方が歳が近い。よい相談相手。だが、些か独歩のことを心配しすぎていた面もある。些細な愚痴を零すと、ハゲ課長を殴りに会社に乗り込みそうなほど怒り、独歩を労った。それが、心地よかった。
(よかった、俺は心配される価値のある人間なんだ)
ほんのりした高揚感が堪らない。その高揚感を得るために、独歩は我武者羅に頑張った。疲れれば疲れるほど、彼女に心配してもらえる。その感覚がなによりも楽しみだった。それだけだった。
そのAは今の今まで目の前にいたはずだった。窓から吹き込む強い風が頬を叩き、それでやっと目を覚ました。独歩の深緑の瞳に流れ込んだ現実は＿＿＿
後日、寂雷から呼び出されたのは一二三だけだった。独歩は他の部屋で待機してるようにとそれだけ告げて、診察室に入る。そこで説明されたことは、Aの飛び降りについてだった。
突然飛び降りたAは即死で、もう手の施しようがなかった。三日三晩、2人で泣き叫んだのを覚えている。落ち着いてから、やっとなんでAが飛び降りたのか考え始めた。
「そのことなんだけどね、一二三君たちから聞いた話から推測するに、恐らく彼女は『現実を夢だと思っていた』ようなんだ」
「なんで…… 」
「独歩君を可愛がっていたんだってね。多分だけど、独歩君が苦しむ現実を夢だと……『思いたかった』のだろう」
独歩も、同じ思考に陥るかもしれない。目を離さないように、と一二三は説明を受けた。独歩を恨むつもりはないが、あまりに悲しい事実に一二三の視界は揺らめいた。
そのせいか、映っていなかった。ふらふらと屋上に向かう、赤髪の同居人の姿が。
花より外に知る人もなし/Crazy M→←オルダーキャットの長い夢/DOPOO
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市(プロフ) - ありあむ★さん» 何回か貼れてなくて焦りました(笑)コメントありがとうございます。頑張ります！ (2019年2月16日 20時) (
レス) id: 785252a094 (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - 水空色さん» 了解です。ちょっと二郎君の口調把握したいので遅くなるかもです…！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: 785252a094 (このIDを非表示/違反報告)
水空色(プロフ) - あの、リクで二郎とは犬猿の仲のヤンキー夢主が喧嘩に負けて襲われそうなのを二郎が助けるのいいですか？ (2019年1月28日 18時) (レス) id: c0998fa5ff (このIDを非表示/違反報告)
市(プロフ) - あずま真太郎さん» いえいえ、こちらこそリクエストありがとうございました！ (2019年1月21日 10時) (レス) id: 6e4265016c (このIDを非表示/違反報告)
あずま真太郎 - ありがとうございます(土下座)来世まで語り継ぎます(使命)こういう報われない(？)終わり大好きです。 (2019年1月21日 7時) (レス) id: 9ab5b26630 (このIDを非表示/違反報告)
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