ポートマフィア参謀は幼女らしい。

奇妙な4人らしい。 ページ34

『ロリコンも意地悪なこと云うんだね。』
森「これでも首領だからねえ…。」



むうと頬を膨らますエトに、森はどこかデレデレしながらも苦笑した。



森「却説、エトちゃん、怪我は無かったかい？」
『うん。』
森「ならお咎めなしだ。」



エトはやったあ！と飛び跳ね、エリスはそれを見てくすくすと笑った。



エ「リンタロウもエトの事となるととことん甘いわね。」
森「しょうがないじゃないか。プラプラ君もエトちゃんを守ってくれて感謝しているよ。」



どこからか銀髪に瑠璃色の瞳の青年が現れる。



プ「大変でしたよ。お嬢、あのアクタガワ？って奴を引き揚げようと海に飛び込もうとしたりして＿＿。」
森「おやエトちゃん、危険な事はいけないよ。」
『はいはい。プラプラも余計な事を云わないでよ。』



銀髪の青年、マフィア首領、そして二人の幼女。奇妙な4人の元に、黒服がやって来た。



森「＿＿へえ。」
『…プラプラ、行くよ。』



その報せを受け、森は楽しそうに口を歪め、エトは首領室を出た。



森「やれやれ…エトちゃんは＿＿。」
エ「ダザイはまだ勘違いしてるの？」
森「そうみたいだ。彼がここまで鈍感なのは珍しいことだね。」



森とエリスが笑う。ただ、森の笑みにはどこか申し訳なさそうな、罪の雰囲気が混じっていた。

切り捨てらしい。→←任務失敗の代償らしい。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す