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誕生日のプレゼントは君っ！① ページ6

ふぅーっとため息をつき、身体をそらせる。
椅子がそれに答えるようにぎぎっと音をたてた。
「編集疲れたぁー」
僕は椅子をたち、ベッドにダイブする。
最近編集ばかりでかなり疲れている。
目頭を揉みほぐす。
「あー、お腹すいたなぁ」
気づけば、12時30分。
昨日の夜から編集と撮影に夢中でご飯を食べていなかった。
通りでお腹ぎすくよなぁ。
僕は灰色のトレーナーのうえからアイボリーのジャケットを羽織る。別に大したジャケットじゃないが、部屋着のまま出かけるのもという理由だ。
コンビニで適当なものでも買ってこよう。
家を出ようと玄関あたりまで来たところでガチャンと音がなりドアが開いた。
「うわぁ！？」
いきなりで僕は無意識に身構える。
そうだ、鍵を開けっ放しにしてしまったんだった。閉めておくべきだった。
そんなことを一瞬の間で考えつつも、じりじりと後退りしていく。
そしてドアからひょこっと出てきたのはプリン色のさらさらな髪の毛。
るぅとくんだった。
「る、るぅとくんかぁ…。びっくりした…」
「るぅとくんかぁとは何ですか。ころちゃんはどうせ、コンビニの食事で普段済ませているだろうと僕が栄養満点のご飯をつくりにきたんですよ」
手にはスーパーで買ったのかいろいろな食材が入ったビニール袋が掲げられている。
「あ、ありがと」
「それじゃ早速つくっていきまーす」
キッチンへ直行にがさごそ始めた。