bl【stpr】 (ページ5)

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「っ…」
なにか悶えるようなさとみくんの表情。
「俺、ジェルに取られるかと思った…。良かった…。ほんとに…」
「さとみくん…」
ちゃんと俺のこと見てくれてたんだ…。
ちゃんと嫉妬してくれてたんだ…。
今さらのように悪いことしたなぁって思う。
さとみくんにもジェルくんにもなーくんにも。
でも、気持ちはすごくスッキリした。
さとみくんに対するもやもやは全部消えていった。
「ねぇ、今夜は俺ん家に来てね」
最後に耳元で囁き、一緒に部屋に戻る。
「あ、さとりーぬ帰ってきた！」
ころちゃんとるぅとくんが指差す。
「ねぇ、進展したの？」
すっかり元気になったなーくんが聞いてくる。
どうやら、事情はみんなジェルくんから説明されたらしい。
「えっ…いやぁ…」
こたえまどっていると、さとみくんが俺をしっかりホールドした。
「俺の莉犬なんで、触んないでください」
その数秒後、きゃーっと黄色い歓声。
俺の角度しか見えないさとみくんの耳が真っ赤になってたのは、内緒。