Natural ＊ 7 ページ45
久しぶりだ。
人に抱きしめられるのは。抱きしめ返すのは。
渚がとても温かくて、暖かくて。
視界が滲んだ。
背中の渚の手が私の肩に移動し、
私と少し、距離をおく。
相変わらず、可愛らしい顔が私を見つめる。
「A、なんで泣きそうな顔してるの？」
「……だっ、て」
熱いものが頬を流れる。
彼はそれを人差し指ですくって、
「〝僕〟が帰ってきた。それだけじゃ、安心できない？」
「そんなこと、ない、けど、」
「けど？」
渚は、怒ってないの。
私が勝手に渚に薬飲ませて、
渚が大変なめに合って。
怒ってないの。
私の頬を滑る指が止まる。
「……」
「……渚？っんむ」
頬を両端から引っ張られた。
「なひは！？なひふんほ！？」
上手く喋れない！
そう訴えると手を離してくれた。
ほっぺたがじんじんする。
渚に文句を言ってやろうと彼を睨み付ける。
と。
「……？」
あれ。渚ってこんなに近くにいたっけ。
…唇に、こんな感触、してたっけ。
疑問と一緒に、感触が離れていく。
渚の顔が、離れていく。
「A。……不安にさせて、ごめん」
恋人らしいこと、してあげられなくて、ごめん。
そう言う彼の顔は、真っ赤で。
それを見て、やっと理解できた。
渚に、キスをされたのだと。
ラッキーカラー
あずきいろ
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春灯海星(プロフ) - シュクランさん» 返信が遅れて申し訳ないです…！好きと言って頂けてとても嬉しいです！自分の欲望という欲望を注ぎ込んだだけなので文才なんて全くありませんが…(笑) この作品を読んで何かを感じて下さったことがありがたいです…！ありがとうございます(*´ｰ｀) (2016年9月21日 16時) (
レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
シュクラン(プロフ) - あああああ今更ながら一気読みしました…夢主ちゃんをただ甘やかすだけじゃないところが本当に好きです…。渚くんのそれぞれの人格に魅力があり、それらを書き分ける作者さんの文才に脱帽しました…。 (2016年8月20日 2時) (レス) id: bf953a7028 (このIDを非表示/違反報告)
春灯海星(プロフ) - メイアPさん» ありがとう！！大好きなんて嬉しいな(*´∀｀*) 本当にこの作品で色々経験させてもらったからね…感謝感謝だよ！最後まで応援、ありがとうございましたっ！ (2016年3月7日 19時) (レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
メイアP(プロフ) - 完結おめでとう！！かいせいの作品は凄く面白くて大好きです！！！ (2016年3月7日 12時) (レス) id: 4de8fcecde (このIDを非表示/違反報告)
メイアP(プロフ) - 春灯海星さん» うん！最後まで応援するのだよ(｀・ω・)更新楽しみにしてます (2016年2月29日 9時) (レス) id: 4de8fcecde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春灯海星 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kaisei/
作成日時：2015年3月15日 21時
