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次の日。



珍しく早く登校した。



理由は、渚に聴かれちゃいけない話があるから。



教室の扉をガラガラと開けると、



教室って、こんなに広かったっけ、と



錯覚させる程の、人の少なさだった。



……お目当ての人、発見。



私はその人の席まで行くと、机をバン!!と叩いた。



「っひ!?」



「……おはよう、愛ちゃん」



座っていた愛ちゃんは、少し悲鳴をあげた後、



私に挨拶を返してくれる。



「お、おはようAちゃん」



……ごめんね、乱暴で。



私も強く叩きすぎちゃったかな。



手がジンジンしてる……。



「ど、どうしたの」



あ。そうだった……。



一度深呼吸して。



「渚を元に戻す薬……ちょうだい」



〝Aは、渚と離れちゃダメだよ、絶対〟



カエデが言ったこの言葉。



……まだよくわからないけど、



私も、渚と一緒にいなきゃ、楽しくないと思う。



だって、渚と一緒にいない毎日だなんて、



考えられないもん。



「……ふふ」



「……愛ちゃん?」



私が、愛ちゃんにお願いした時だった。



愛ちゃんは微笑んで、私を見上げたんだ。



「Aちゃんが、珍しく早く来て、過呼吸になってないものだから……何かあったのかと思った」



なぁんだ。と愛ちゃんは言う。



安心したように、ハァと息を吐いた後、



「ハイ。どうぞ」



愛ちゃんは、



私の両手の間に、瓶を置いた。

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春灯海星(プロフ) - シュクランさん» 返信が遅れて申し訳ないです…!好きと言って頂けてとても嬉しいです!自分の欲望という欲望を注ぎ込んだだけなので文才なんて全くありませんが…(笑) この作品を読んで何かを感じて下さったことがありがたいです…!ありがとうございます(*´ー`) (2016年9月21日 16時) (レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
シュクラン(プロフ) - あああああ今更ながら一気読みしました…夢主ちゃんをただ甘やかすだけじゃないところが本当に好きです…。渚くんのそれぞれの人格に魅力があり、それらを書き分ける作者さんの文才に脱帽しました…。 (2016年8月20日 2時) (レス) id: bf953a7028 (このIDを非表示/違反報告)
春灯海星(プロフ) - メイアPさん» ありがとう!!大好きなんて嬉しいな(*´∀`*) 本当にこの作品で色々経験させてもらったからね…感謝感謝だよ!最後まで応援、ありがとうございましたっ! (2016年3月7日 19時) (レス) id: ee6b940371 (このIDを非表示/違反報告)
メイアP(プロフ) - 完結おめでとう!!かいせいの作品は凄く面白くて大好きです!!! (2016年3月7日 12時) (レス) id: 4de8fcecde (このIDを非表示/違反報告)
メイアP(プロフ) - 春灯海星さん» うん!最後まで応援するのだよ(`・ω・)更新楽しみにしてます (2016年2月29日 9時) (レス) id: 4de8fcecde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春灯海星 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kaisei/  
作成日時:2015年3月15日 21時

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