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あたしが玄関で靴を脱いでいる時、終わりのチャイムが学校に響き渡った。
や・・、やばい＿＿＿っ！
あたしは急いで走りだす。
・・・早く、早く、と心の中で唱えながらとにかく走る。階段を一つずつ飛ばして駆け上がる。階段で大きな足音が響き、それを聞いた先生は顔をしかめたが、あたしはそんなことに気づく暇はなかった。
「ついたーっ！！」
そんな叫び声とともに教室に飛び込む。扉はものすごい音を上げながらひらいた。その音に驚いたのか、皆の視線はあたしに集まっていた。
「なんだ。フウカかぁ」
「また遅刻。・・相変わらずね。」
教室に笑い声が溢れて、あたしの顔は桃色に染まる。
だが、そんな温かいふいんきもパティー先生の一言で氷の様に冷えた。
「フウカさん・・」
「は、はいっ！」
「本当に貴方は、銀の国の女王としての・・・・」
長い説教が続く＿＿＿。一応聞いている振りをしているけれど、何一つ頭に入ってはこなかった。それを言ったらもっと説教が長くなるから言わないけど・・・。
やっと、終ってあたしはフラフラと自分の席に向かった。
「フウカちゃん」
席に向かう途中、誰かが小さな声で話しかけてきた。
「あっ、カリン」
この子はカリン。銀の国のお隣の緑の国のお姫様なの。らくだい候補のあたしと違って、女の子らしくて成績優秀の優等生。良い子の見本って感じ。
「フウカちゃん、おはよぉ。」
黄緑色の髪がフワリと揺れて、可愛らしくほほ笑んだ。
「うん、カリンおはよ。」
「・・・フウカちゃん、また遅刻したのねぇ。ちゃんと早く起きないと駄目よぉ・・。」
はいはい、と軽く受け流す。カリンの小言は毎日聞いているので、あたしの為に言ってくれていると分かっているんだけどね。
そんな時、アイツの声が聞こえてきた。
「カリン、無駄だ。コイツに何回言ったて頭に入ってこないよ。馬鹿だからな。」
「な、なんですって！」
あたしが大声を上げたとたん、パティー先生の睨みと冷ややかな声が聞こえてきた。
「フウカさん、早く席に座りなさい。」
「は、はいっ！」
パティー先生の声は怒りに溢れていて、あたしはいそいで席に座る。
これも、全部、チトセのせいだ。
チトセは青の国の第十三王子で幼馴染で腐れ縁。大事な所、もう一回言うよ“第十三王子”なのよ。十三、お兄さん達に虐められてる可哀想な王子なのよ。
アイツ！！
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ミルキー - 面白いです！早く更新してください！ (2017年2月28日 14時) (
レス) id: c60f5217da (このIDを非表示/違反報告)
美香 - とっても面白いです早く続きが見たいです (2016年1月7日 11時) (レス) id: c492ea5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - 風花さん» ありがとうございます。返信遅くなってしまいすみません。 (2014年8月12日 19時) (レス) id: b122881235 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - とっても面白いです！更新頑張って下さい!!楽しみにしてます( ´∀｀) (2014年8月1日 15時) (レス) id: 344970d843 (このIDを非表示/違反報告)
菜の花(プロフ) - れいれいさん» ありがとうございます。私、文章力ないです！ (2014年6月8日 10時) (レス) id: b122881235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮壺桜 | 作成日時：2014年4月19日 18時
