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「あー……、これは俺の彼女で、この前しょっぴーがうちに泊まりに来た時に一緒に写真撮ってあげたんよ」
そう、先日しょっぴーが泊まりに来たときにAとしょっぴーが一緒に写真撮りたい言うから撮ったもの。
データ移したのにも関わらず消すのをすっかり忘れとった。
「ということは翔太もふっかも知ってたんだ！」
「まぁね」
さっくんの言葉に、ふっかさんとしょっぴーは首を縦に振る。
「康二、やることやってんな」
照兄がニヤッと笑うと、何を勘違いしたのかさっくんは「キャー」と悲鳴を上げて顔を両手で覆った。
「でもさでもさ、ちょっとどっかで見たことある顔……」
さすが最年少ラウール。
いつぞやの街頭インタビューで実は全員顔を見たんよな。
しばらく唸りながら首を傾げたけど、さすがに分かる訳もなく、すぐにギブアップした。
「えー、彼女どんな子なの？」
さっくんが目を真ん丸にして聞いてくるんやけど、どう答えようかと思わず言い淀む。
「康二の彼女はね、看護師で佐久間推してるよ」
「ちょっ……！」
しょっぴーが早口に説明すると、意地悪な笑みを俺に向けた。
「俺を巻き込んだ罰だ」
「しょっぴぃー……」
巻き込んだもなにも、すぐに誤解は解けたのにホント意地悪い。
「マジで！？ 俺会ってみたーい」
ほら、こうなる。
さっくんはウキウキと俺にまとわりつき始めた。
「今日行っていいー？ 彼女ちゃんにご挨拶させてよー」
「俺も行こうかなー」
「なんでふっかさんも来るん」
じっとりとふっかさんを見ると、しょっぴーと同じように意地悪な笑みを浮かべた。
(こんの悪友共め……)
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作者名：六花 | 作成日時：2022年9月21日 22時
