めぁりぃのLIVEなレポ短編集

08 藤 ページ8

北山へのバースデーソングを
会場中が歌っている中へと
ゆっくゆっくりとケーキを
運び進めてから




まだ、ケーキの存在に気付いていない北山に




「こっちがいい！こっちがいい！」




ケーキの正面に立って欲しいと思い
ペンライトの文字から
運んで来たケーキへと注目させる為に
声を掛けた。




クルリと振り返り
大きな箱の存在に気付いた北山のは、
ちょっと照れくさそうな
素振りも見せたけれど更に笑顔で
ワクワクしているのが表情から
伝わって来た。





そして、
みんなが注目する中で箱を開けて
ケーキを披露する。




決して可愛いデコレーションでは、
ないけれど
俺が北山の為に注文したケーキだ。




「うわっスゲー。」




声を上げながら
マジマジとケーキを見ている。




「えぇーと、俺がケーキを手配して注文しました。」




その発言に驚く北山。




そして、
ケーキにあるロウソクに火を灯し
もう一度、バースデーソングを
みんなで歌い
ロウソクを吹き消した。





「この写真は、何でこれなの？」




気になっていただろう事を聞いて来たから




「クールとキュートを北山宏光ファンは、見たいだろうと思って何百枚もある写真から俺が選んだ写真。」




答えたものの
興奮とこの後の
さらなる個人的なサプライズの緊張から
内緒にしておこうと思っていた
何百枚もある写真から選んだ事を
言ってしまった……。




引かない？大丈夫？




「……こん時俺、既に25歳超えてたからね……恥ずかしい。」




照れくさそうにしながらも
終始ニコニコしている。





鼻の頭にクリームが付いているのに表情は
クールな写真と
園児の格好をしていふ
キュートな写真をチョイスしていた。





ケーキは、その2枚の写真を囲うように
上にはイチゴでデコレーションし
下にはチョコで作って貰った
餃子やなるとチャーシューが
トッピングしてある。




「これ、餃子となるとチャーシューだよね？」




「ラーメン結構好きじゃないですか？」




「好きですよ。」




だから、
好きなものをデコレーションして見ました。
普通のケーキじゃつまらないかと思って。




「ミツ、どんな味がするのか、この餃子食べてみなよ。」




タマとニカの言葉に
チョコの餃子とも知らずに1つ口へと運ぶと




「どう？」




「美味しい？」




みんな聞かれて




「チョコ。」




30歳とは思えない可愛いさで答えるから





今のはヤバいな、ズキュンって来た。

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