宮玉の交換日記

08 玉 ページ8

結局、甘えるヒントも
ポイントも掴めないまま
収録が始まっちゃったな〜〜



でも、
収録中にも何かヒントが隠されている
かもしれないから
みんなの様子を観察しよ〜




普段は、
としくんの様子を中心に観察をしてるけれど
今日だけは7割くらいに抑えとくか。




それにしても、
今日もとしくんのトーク滑っべてる〜〜
ギャグをした後のみん凍り付いてるし
絶好調じゃん〜〜〜




このヒヤッとしているスタジオの空気
嫌いじゃないよ、としくん
俺は、顔には一切出さないし
気にする素振りも全く見せないけれど
心の中では大爆笑してるんだよ〜〜




どんな時でも
振られたら、なんかしらの応答をし
場の空気を凍らせはするものの
オールマイティに対応出来ちゃうのが
魅力の一つ。




ビビりな部分もあるけれど
あの空気の中で色々とこなすんだから
ある意味メンタルが強い。




本人には、絶対に言わないけれど
俺には出来ない事だから
ちょっとだけ尊敬している。




あっ！わぁ〜




あわわわ……




結局、収録中の観察の10割を
としくんに照準を合わせちゃってた……




甘えポイントは、見つからなかったけれど
今日も絶好調に滑り倒してた
としくんの勇姿を観察出来たし〜〜
う〜〜ん、いっか。




だって、
この後は、いよいよ！
お待ちかねで久しぶりで楽しみにしていた




ジャラジャラ、ジャラジャラ、ジャジャンっ
本日のメインイベント〜〜
としくんとのごっ飯。



楽屋に戻ったらサッサと着替えちゃえ。



「おっタマ、この後に宮田と飯行くんだろ！それで、今日の収録はご機嫌だったのか〜わかりやすいな。」




「そっそんな訳ねーよ。何時もと一緒、普通だったでしょ。」




もう〜〜ミツ変な事を言わないでよ。
そんな事言われたら天邪鬼森が出て来て
素直になるって決意が
グラグラしちゃうでしょ〜。



「いやっ、あれはご機嫌だろ。あんなに滑ってんのに焦る顔１つしないでニコニコしてんだから、宮田。」



宮田？



としくんが？



ご機嫌な様子。



俺とのご飯で、テンションが上がる？
本当に？ビジネスじゃなくて？




「そう？俺には、普通に見えたよ。」




ミツ！もう一度、決定打を頂戴！
そしたら俺、今日のご飯で頑張れるから！



「楽しみなのが出ちゃってた気がするけどな〜俺の気のせい？」



気のせいじゃないって断言してよ〜ミツ〜




「見てほらっ、やっぱりご機嫌じゃん。」



あっ、
下手くそなスキップみたいのをしてる。

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