宮玉の交換日記

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お店へ入ると直ぐに
予約をしていた個室へと
案内される。



個室にも種類があるみたいで
座敷タイプに椅子タイプ
窓からの景色も
夜景が見えるタイプに
お店の庭園が見えるタイプがあるらしい。




お店の情報を一切見ていなかったから
ここに来て始めて知る情報ばかり。




だって、
としくんと一緒のご飯なら
何処でも構わないんまだもん〜〜
お店の詳細とか必要ない！どーでもよし！




っで、としくんが予約してくれたのが
畳みの敷いてある座敷タイプに
庭園の見える風情のある純和風な個室だった。




あぁ〜〜だから、姫だったのか〜〜
じゃあ、としくんは
今日は王子じゃなくて殿だ〜〜殿〜〜




殿とか滝沢くんみたいじゃん。




ん？あっ！
王子の相手も姫か…………。
この純和風の個室に合った
としくんの粋な計らいによる姫呼びかと
思ったのは、俺の勘違い……。




そんな気の利いた計らいを
ガヤじゃあるまいし
としくんが出来る訳が無かった。




エスコートをしたのも
きっとガヤの受け売りな筈だし。
ガヤらしい、アドバイスだけれど
まだまだだな〜〜




としくんには、
そんなスマートなエスコートは向いてないし
似合わないし出来ません〜〜




その出来ないとこが、
魅力であり良いとこなの〜〜
だから、
変な知恵は与えないで！




でも、
ガヤに何かを相談しての事なら……
ビジネス愛以外の何かがあるって事？なの？
としくん？




ゔぁ〜〜




もし、
ビジネス愛以外の気持ちがあるなら
もっと素直になれるのに〜〜
多分…………




メンバー以上の友達以上気持ちあるなら
ツンツンしないのに〜〜
多分…………




俺を好きでいてくれるなら
天の邪鬼にならないのに〜〜
多分…………




メニューを見ているフリをしなかまら
そんな葛藤をしていると




「難しい顔しちゃって〜〜食べたいのは、全部頼めばいいじゃん。タマの好きなので、俺は構わないよ。何が食べたい？」




何時ものように
全面的に俺を甘やかす発言をしてくれる
としくん。




俺を好きでいてくれてるの？
どうなの？




「ちょっと、どうしちゃったんだよタマ〜〜そんなに見つめられたら、顔に穴が空いちゃうよ〜。あっ、俺の顔に何か付いてた？それなら、早く言ってよ。何処？どこ？」




うわっ、うわっ！
ウッカリ本能を丸出しにしちゃった。
何か、何か返事しないと。
えぇーと、えぇーと。




「目とでかい鼻と口が付いてる。」




ふぅ〜〜セーフ。

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