北山んとこのお風呂が壊れました。

06 藤 ページ6

くじ引きをすると決まったら
ニカと健永が楽屋を出て行ってしまった。




くじ引きにどう細工するかを悩む俺。
その辺の紙かなんかでやるもんだと思ってた。




でも、予想をはるかに超えるもんを
ニカと健永が持って帰って来る。




そんなもん、どっから持って来たんだよ〜〜
バエティー番組でよく見かけるやつ〜〜〜
上から手を入れれる箱と
3色のカラーボールを6個持ってる2人。




2「見て〜〜これ借りて来た。スゴくない〜」




M「千さん質問〜〜ボール3色なんだけど。当たりがわからなくない？」



そうそう、俺もそれ疑問。




S「ミツの休みが明後日だから、今日の泊まる家と明日の泊まる家で当たり2個にしたの〜」




当たりが増えた〜〜〜〜確率倍増。
北山をお持ち帰り率、約33%か。
まだ低いな。





Y「それなら2色でいいんじゃないの。」





2「ワッターよくお気づきで、2色だと引いたら直ぐ当たりかハズレかわかっちゃうでしょう。しかも2人で終わるかもしれないし。」




うんうん、俺以外の2人でいきなり終わったら
俺、暴れる〜〜〜
引くチャンスもないなんて、そんなのダメ。





T「でも3色でも同じ事じゃない。引いたら直ぐに色わかるでしょ。」




そうだ、そうだ。
チャンスは、平等によこせ〜〜〜




2「タマよく聞けよ、3色のうち1色を予めミツに紙に書いて貰うの。それなら引いた時点では当たりがわからない〜〜〜でっみんなが引き終わってから紙に書いた色を発表しま〜〜〜す。どうだ俺達、天才じゃない〜なー千賀。」





S「より公平に、かつ楽しめる方法にしてみました〜〜本当、俺達って天才ねぇーニカ。」




平等すぎるぞ。
全然、細工できねぇーじゃんか〜〜〜




普段、おバカなクセに今日に限って
冴えてやがる。




結局、運次第かよ。
もしハズレたら、
北山んとこのお風呂が直らないように
こっそり交渉するか。



北山のお泊まりの為だからな
手段を選んで場合じゃねぇー。




Y「太輔もニカと健永の案に賛成でいいか？」




不意に渉から同意を求められた。
いつもの顔といつものトーンで返事をする。




F「俺は、みんなが良ければそれでいいよ。」




全然良くねぇーけど、全然良くねぇーけど。
運次第なんていいわけねぇーだろうぅぅぅ〜

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