北山んとこのお風呂が壊れました。

36 藤 ページ36

眠そうなタマの
背中を押しながら
寝室に誘導中〜〜〜〜




俺にはこの後に一大イベントが待ってる。




北山の髪の毛を乾かす
触れ合いタイム〜〜〜〜




せっかく見つけた、小さな小さな蕾
お花を咲かせる為に
大事に大事にしたいんだよ〜〜〜〜




タマっだから直ぐ寝ろ！
ベッドを使わせてやるから寝てしまえ！



F「ほらっもうすぐベッドだから、ちゃんと歩いて〜〜〜〜。」




T「…………う〜〜ん。」




ベッドに着き、タマをベッドに放り込み
とっと北山のもとへと戻ろうとした俺。




えぇーと、後ろ髪を引かれるような想いは
これっぽっちも持ち合わせていないのに……
戻れません………………。



何故？なぜ？ナゼ？
って、あぁあぁあぁぁぁ〜〜〜〜
タマ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
服を掴んでやがる。




F「タマ？服が伸びちゃうんだけど。離してくれる？」




怒らないよ、怒らないから
その手を離そうか？
俺には、一大イベントが待ってるの。
わかるかな？
いやっわかれ〜〜〜〜



T「寝付くまで………………一緒に居て？」




子鹿のような
ウルウルのお目目で、お願いされた。




ヤバいっ
これは、無下に出来ないやつじゃないか。




これを無視したら、動物愛護協会的なとこから避難だのクレームされるやつだろ。
困った〜〜〜〜
はぁぁ…………………………。



仕方ない……………………。



トンっ……トンっトンっ



少しでも、早く寝るようにと
背中を適当かつ不規則に投げやり気味に
トンっトンっする。



T「すぅ〜〜。すぅ〜〜。」



おっ寝息か？
それっ、寝息だろっ！



よしっ、
そぉーと静かに音を立てづに
抜き足、差し足、忍び足〜〜〜〜〜〜




ブォーン



ブォーン




おいっ、誰だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
デカイ音を出すんじゃねぇ〜〜〜〜〜〜




うわっ、また前に進めねぇ〜〜〜〜〜〜
はぁぁ……………………………………
服を掴まれた。





って、この音っ………………………………
ドライヤーじゃねぇーかよ〜〜〜〜
北山〜〜〜〜〜〜〜




邪魔をするなぁ〜〜〜〜〜〜
って、ドライヤーしちゃ駄目〜〜〜〜〜〜




あぁぁぁ〜〜あぁぁぁ〜
大パニック〜〜〜〜




しかし




人間とは窮地に立たされると
もっている能力以上の力を発揮するもの。




タマを
キング仕様のキラーsmileと甘い言葉で
そそのかし大至急、その場を去り。




北山には、ビールを与え
ドライヤーをかけるのをやめさせた。



はぁぁ…………危機一髪。

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