北山んとこのお風呂が壊れました。

04 藤 ページ4

北山の説得は、俺にとっても切実。



大役を果たす為に
まずは、緩んでしまいそうな顔と
いつも通りのトーンになるように声を整える。



北山の方を向きニッコリ微笑でから



F「北山、お風呂はちゃんと入ろうね。」



必要最低限の事だけを伝える。
多分、これで大丈夫。




北山は、俺の笑顔とお願い事に激弱。




だから、ここぞって時にだけ使う俺の武器。
これでダメなら、最終兵器だって使う予定。



でっ北山さん、説得されてくれた？




K「藤ヶ谷が言うなら、仕方ねぇーよな。でっ俺はどうすればいいわけ？」




はいっ大役、果たさせて頂きました。




M「ガヤさん、さっすがすねぇー。俺もその技身に付けてぇ〜〜。」




T「お前には無理だから諦めろ。まずガヤとは素材が違い過ぎる。」




M「それ酷くない、タマ〜〜〜〜俺だって同じグループに所属中ですよ。」



T「宮田、先に進まないから黙ってろ。でっ、ニカどんな会議？話し合い？」



うんうん、決め方ね。



どんな手段を使ってでも、
俺の家に来てもらうように仕向けるつもり。
お前らに譲るつもりは、
これっぽっちもありません〜〜〜〜



でも、一応聞いておく。




2「タマ、それっいい質問。何で決める？」




やっぱり、そうだと思った。
とりあえず面白そうってだけで
見切り発射したパターン。




ニカあるあるのやつね。




S「わかった！じゃんけんは？結構、盛り上がると思うよ。負けた人のとこに泊まる。」




K「待て！それだと、俺が泊りに行くのが罰ゲームみたいになるだろーが。じゃんけん勝ったやつにしろよ。でも、俺じゃんけん弱いんだよな、勝てるかな。」



じゃんけんは、ダメ。
誤魔化せないから大反対〜〜〜〜



でっ北山さん、貴方はじゃんけんしません。
自分が勝ったら何処に泊まるつもり？
そして多分、本気で言ってる、
しかもまだ間違いに気付いてない。



でも、真面目にそんなおバカ発言しちゃう北山
最高に愛おしい〜〜〜〜




うんうん、俺はそんなとこも全部好き。

05 藤→←03 藤

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す