北山んとこのお風呂が壊れました。

19 藤 ページ19

タクシーを降り、
夕飯と飲み物を買い
俺ん家の玄関まで辿り着いた。



今更ながら、部屋綺麗だっけ？
雑誌の北山のソロページとか
開きっぱなしとかしてねぇーよな？



俺のイメージに関わる重要な事だぞ。
思い出せ〜〜思い出せ〜〜
昨日の夜は、何してたっけ？



あっ、大丈夫〜〜
キスブサの北山のとこをリピートしてた
だけだった〜〜〜〜



よしっ気合い充分。
では、いざ参らん。



F「どーぞ。」



T「お邪魔します〜あっこの部屋ガヤの匂いする〜この匂い好き〜。」



タマよ、早く目を覚ませ！
宮田王子にチューしてもらうか？
いや、ここは無理にでもして貰え。
そして、色んな意味で目を覚ませ〜〜



そして、俺の壮大な計画を
お邪魔するな〜〜〜〜



K「お邪魔します。本当だ〜〜藤ヶ谷の匂いする〜俺もこの匂い好き〜〜。」



ズキューンっ//



好きって〜〜
ねぇねぇ今好きって言ったよね？
余計ワードは即削除されました〜〜



俺のハート撃ち抜かれちゃった。
デレデレ〜〜デレデレ〜〜



しまった、シマッタ。
家だと、寛ぎモード満タンで
いつもの自分が直ぐ出ちゃう〜〜〜



お顔の筋肉達よ、
大至急元の位置に戻りなさい〜〜



姫、ようこそ我が城へ
何年もお待ち申し上げておりました。



リビングに移動する。



F「適当にソファーにでも座って寛いでて。グラスと取り皿持ってく〜」



北山は、部屋をチョコチョコと動き回って
ソファーに座り足をブラブラ〜〜
キョロキョロ部屋を見渡してる〜〜〜




あの姫は、なんと愛らしいこと。
それにしても隣にいる護衛が邪魔だ。
姫に近づけないではないか。



今宵の宴で、姫を酔わせてしまおうかな〜〜
風呂サーなどと言う
わけのわからない娯楽になど
行かせてはなるまい。



さて、どうやって1人づつお風呂に
向かわせるかな？
思案のしどころ。



護衛がお風呂の間は、姫と2人っきり
この機会を逃す手はない。



おっ待て、まて
これじゃ俺が姫を襲う
悪い輩みたいじゃねぇーかよ。



いかん、イカン。



北山のカラーは赤だから。
赤ずきんちゃんか？フード似合いそうだし〜


うん、うん可愛いはず。


じゃあオオカミさんになって
赤ずきんちゃんを美味しく
頂いちゃうぞぉ〜〜〜


うわあぁあぁぁぁ〜〜ダメだ。
オオカミさんは、お腹に石を詰められちゃう〜


T「ガヤ〜〜早く〜〜」


わかってる〜〜
でも、どうやっても俺が
退治されちゃうんだよ〜〜〜

20 藤→←18 藤

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す