中身は30歳、体は3歳 ちっさいおっさん奮闘記

旅行 お風呂編 01 北 ページ37

海から戻って来る途中
遊び疲れた俺は
誰かに抱っこされたまま
寝てしまったらしい。




みんなが片付けをしている時から
殆ど記憶がなく
気が付いたら畳の上に寝かされていて
お腹にバスタオルが掛かっていた。




ゔぅ〜〜
ゴロン、ゴロン




ゔぅ〜〜
ゴロン、ゴロン




海って楽しいんだけれども疲れるだよ〜
そのせいか、まだ眠い……
でも、せっかくの温泉旅行……
温泉に入らなないなんて勿体ない！




起きる？どうする？と
身体にバスタオルを巻きつけながら
ゴロン、ゴロンしていると




T「おっ、みちゅ起きた？それなら丁度良かった〜温泉行こう温泉〜俺が疲れてウダウダしている間に、ニカとガッちゃんと宮田は、もう入っちゃったんだって〜」




タマのウダウダ、長いからなぁ〜
それは、仕方ないな。
多分、ここなら畳でゴロン、ゴロンして
中々、次の行動に移らないやつだろ！




んじゃしゃーない
一緒に温泉に行ってやるか〜




K「うん、温泉行く〜。」




T「よしっ、じゃあバスタオルと、パジャマとパンツ持って〜〜行くぞ！みちゅ！」




K「おぉ〜〜！」




ルンルンと楽しそうに俺の分の着替えも
準備をしてくれているタマ。
今は、タママじゃなくてタマ〜〜
だって、俺よりも楽しそうにしている姿が
可愛い可愛い、弟なタマだから。




だから、
楽しいそうにしているタマに乗っかってみた。





2人で手を繋ぎブンブンと大きく振りながら
離れのお風呂を目指す。




T「よぉ〜し、みちゅバンザイして〜下も脱いでっと。俺も直ぐに脱ぐから待ってて！おっしゃ〜みちゅ、温泉に入るぞ〜。」




また、タマと真っ裸で手を繋ぎブンブンと
大きく手を振りながらお風呂へと移動し
2人で、キャッキャッしながら
自分のを洗いつつ
俺の頭や身体を洗ってくれた。




T「身体も綺麗綺麗にしたから、みちゅ、いよいよだぞ〜もう、暗くて海は見えないけれど波の音は聞こえるから。」




K「うんっ。」




2人でワクワクしながら露天風呂に
入ろうとすると湯気でボンヤリとしている
ものの誰かがいる。




少し近付くと薄っすらとして来た湯気から
髪を結んで上げている、うなじの綺麗な背後姿がハッキリと見えてきた。




この綺麗なうなじには、見覚えがある。




そう、この背後姿は藤ヶ谷だ。




メンバーでも一緒にお風呂に入るのを嫌う
藤ヶ谷の入浴中に
俺とタマは、浮かれたまま気付かずに
入って来てしまったよう。

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