バリューセット藤北始めました。

再びライバル登場 06 北 ページ29

レストランを出て直ぐに
顔を見合わせて
してやったりだね！
って顔をお互いにし
変な達成感みたいなものを感じた。




この場から直ぐに離れてたくて
タクシーを拾い
向かう先は勿論、太輔のマンション。




同じ目的を達成した俺たちは、
少し興奮気味で
タクシーに乗るなり
手を探り合いギュっと繋ぎ




F「最後の宏光の支払いは済ませてあるで、あぁ〜〜スッキリした。女性だし仕事で絡みがあると思って大人しくしてたら、本当に酷かった。でも、あのタイプは懲りずに、また来るタイプ〜〜。」




K「今までは何となく交わしていたけれど、次からは、キッパリ断ろう。俺、あぁ言う感じ無理……。」




F「だな。」





タクシーがマンションに着くと
1度手を離したものの
エレベーターで、また繋ぎ




玄関に入るなり





チュウっ//




クチュっ//




クチュっ//




ドアに背中を押し付けられて
唇を激しく奪い合った。




苦痛な時間を味わった分
2人の時間が尊くなり
お互いの気持ちが初めての時よりも
高ぶっていた。




今日は、マッタリ過ごそうなんて
朝の言葉は何処かへ消え去り
ただ、欲望のままに身体を求め合っている。




今日のお食事会は、
苦痛で全く楽しくなかったけれど
同じ敵に向かい目標を達成した事で
2人の絆が深まり
相手を愛おしいと言う気持ちが増したのは
事実。




これは、これで良かったのかもしれない。




2人のライバルが太輔と俺の気持ちを高めて
1回しかシていないのに
昨日とは違う
濃厚で情熱的なひと時を過ごした。




散々、火照らせた身体は冷めてきているけれど
気持ちは、昨日よりも
更に太輔への想いが強くなった気がしている。





F「熱々な時間だったね。」




ベッドでゴロンと寝転がって
甘く濃厚な時間を過ごした余韻に浸っていると背後から抱きしめられ
ゆったりとしたピロートークの時間へと突入。




K「今日は、マッタリ過ごす予定が変更になっちゃったね。」




お腹の前に組まれている手に
自分の手を重ねて
ゆったりとしながらもイチャイチャする。




F「少し休んだら、お風呂に入ろう。今日は、疲れたからシャワーだけじゃなくてゆっくり湯船に浸かって癒されたい。」




K「本当、疲れた〜体力的にじゃなくて精神的に。イライラを隠すの必死だった。」





F「ふふっ充分、顔に出てた。」





K「太輔だって、真顔だった癖に。」





顔に出てしまっていたのに
あんなにガッツリ来るなんて強者だったな。

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