バリューセット藤北始めました。

ライバル登場 11 藤 ページ14

俺とのデートの約束で
浮かれていた北山。



仕事中にあんな雰囲気を出すのは始めてで
そんな彼奴が愛おしい。




お陰で、もう少し北山を見ていたくて
後ろ髪を引かれる思いの中
お食事会へと向かっている。




指定されたお店は、
一見さんお断りで有名な
個室の有る上品なお店だった。




うわっ、ヤッベ〜〜
俺、こんな格好だけど大丈夫？
ダメージジーンズにトップスもラフ。
止められない？




お店の前まで来ると心配になってしまい
Rさんに電話をすると笑っていて
名前言えば大丈夫だと言われ安心をした。




お店に入ると、直ぐに案内をされ
緊張をしながら後を付いて行った。




F「失礼します。遅くなってすいません。」





立ったまま挨拶をする。





R「太輔〜硬い。もっと楽に行こうよ〜まぁ、そう言う礼儀正しいところが俺の好みなんだけどね。ほらっ、座って座って〜。」





えっ？好みって……
まさか………なぁ？





F「失礼します。」




座ろうとすると




R「太輔〜全部顔に出てる。でも、それ当たってる。口説こうと思って太輔を食事に誘ったけれど無理強いする気はないから安心しろ。」




F「あっ……いやぁその……はははっ。」




マジか……。
北山の事を心配している場合じゃねぇーな。
彼奴もちゃんと断ったんだし
俺もハッキリ断らないと
明日のデートに望めない。




でも、ストレートに言い切ったRさんを
ちょっとカッコいいと思ってしまったのは
胸にしまっておく。





R「太輔さ〜〜こっち側の人間だってなんとなくわかってね。でも、その様子だと意中の相手が既にいるのかぁ〜俺、フラれちゃった。あっははは〜〜まぁ、もしその相手が始めスる相手で不安なら、俺んとこに来いよ。全部教えてやるから。」




ちょっとだけ歳上なだけなのにスゲー貫禄。
そして、
気持ち良いくらいに豪快で素敵な人。




北山を好きになっていなかったら俺は、
堕ちてたかもな。




F「すいません、俺には何年も想ってる相手がいるんです。そいつとが始めてですけど、大丈夫です。」




ふぅ〜〜ちゃんと言えた。




R「そんなハッキリ言われたら逆に堕としたくなっちゃうな〜って、そんな顔をするなよ冗談。これからは、ただの飲み友達って事でたまに付き合ってよ。」




良かった、わかって貰えて。




R「よしっ、今からは楽しく飲むぞ〜。」




F「はい。」




その後は、何事もなかったかのように
楽しく食事し飲んでお開きとなった。

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