バリューセット藤北始めました。

ライバル登場 10 北 ページ13

秘密の時間の
タイムリミットが来てしまい
楽屋を出ないといけない時間に。




気を付けてねって言った意味
ちゃんと伝わってるといいな。




Rさんから何かを言われてもって
意味も込めて言ったつもり。
きっと藤ヶ谷の事を
ただの共演者以上に思ってる
そんな気がしたから。




でも、
明日のデートの約束が
Rさんとのお食事に行く事への心配する
俺の気持ちを和らげてくれた。




そして、
今から明日の夜のデートが楽しみで
待ち遠しい。




それは、
仕事中にも出てしまっていたようで
収録の合間に




T「ミ〜〜ツ、何かいい事でもあった？何だか何時もに増して気合が入っててキレキレだし、何だか幸せオーラみたいの出てる気がする。」





K「まぁ〜〜な。」





T「何？何？教えてよ〜〜。」




いくらメンバーでも教えない。
明日の藤ヶ谷とのデートが楽しみだなんて。




K「プライベートな事だから内緒〜〜。ほらっ収録はじまるから行くぞ。」





T「ケチ〜〜。って仕事になると、別人のように厳しいからな〜。ねぇ〜ガヤ、何だと思う？ミツ何があったんだろうね〜。」




F「さぁ？でも、仕事中にあんな風になるのは、珍しいかもな。って、俺らも行くぞっ、北山に怒られる前に。」




タマに藤ヶ谷も側に居るところで言われて
浮かれてるのがメンバーにバレてしまってる
恥ずかしさと
浮かれるくらい明日のデートが楽しみなのを
知って欲しいけどやっぱり知られるのが
恥ずかしい気持ちとで
藤ヶ谷を見る事が出来なかった。




でも、
収録中に目が合った時に
優しく秘密の時間の顔で微笑み掛けられて
それが、
俺も楽しみにしてると言われたようで
一瞬、内容が吹っ飛びそうになってしまった。




危ない、危ない。
まだ、仕事中だってのに
秘密の時間を思い出して気が緩みそうになる。




気を付けないと。




こんな風にフワフワしてしまわないように
わざと仕事中は、ドS発言や態度をして
自分を追い込んでるのに。




積み上げて来たものが台無しになってしまう。




大丈夫。
今日も、内容も流れもバッチリ頭に
入れて来てるんだから
落ち着いていつも通りにやればいい。




そう、言い聞かせて無事に収録が終わった。



ふぅ〜〜
何事もなく終わったけれど
デートくらいで、
フワフワしてちゃダメだな。




1人で心の中で反省会をしていると
急いで楽屋へと戻る藤ヶ谷の姿が。




Rさんか
どうか何もありませんようにと
その背後姿をこっそりと見送った。

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