SeaSide Princess 【stxxx】

＊レモネードとお酒 ページ19

.





「頭痛い…」

「目ぇめっちゃ痛い…」

「誰か助けてくれへんかなぁ……」

『あの、納期に間に合わないで早く仕事してください！』




今、私は焦っている。

いつもより早くキーボードを打っては
Enterキーに恨みでもあるんじゃないかってくらい
打ち続けている。


通常なら？普通のスピードで？
終わる仕事も？

この、社員2名と社長のおかげで終わらないんですよねぇ……



ひとりは二日酔いで頭痛を訴えるし、
ひとりはPCの見すぎで目の痛みを訴えるし、
なんならひとりは助けてあげてんのに
さらに助けを求めている。



え？私の仕事？
そんなのかなり前から終わってるよ…

今打ち込んでる作業はジェルさんの作業。
ジェルさんの作業が一段落したら
次さとみさんの作業なんだよねぇ……


私の方がきついよ！

でも納期やばいから手伝わないと間に合わないし…
ってなーくん休憩してるし…


もう…どうしたらいいんだよぉぉ！！



**


2時間後……





……よし、こんなもんでいいか。




『ジェルさん、8割やってるんであとお願いします。』

「Aちゃんありがとう…！」

『次さとみさんの！見せてください…って
半分しか出来てないじゃないですか！！』

「バカ、お前！半分も出来てればいい方だろ！」

『何言ってんですか！今日で終わらせますよ。』




この人たち仕事出来ないタイプの人なの……？
やばいじゃん…

はぁ、今日はたぴちゃんに会えないね…




『ほら、さとみさん。早くキーボード打って！』

「無理言うな！お前みたいに早くねーよ！」

『さとみさんもじゅうぶん早いですって！ほら！』

「あーまぁまぁまぁまぁ。」

『褒めてないんですけど。』







本当に今日中に作業終わるかなぁ……？

うぅ…癒しが欲しい……





たぴちゃぁぁぁん…





.

〇→←〇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す