転送刻印陣 ページ39
《クロウside》
シ「Aの冒険服が待ッテルよォ♪」
上機嫌な兄貴。
どうやら頼んでいた衣装が出来上がったらしい。
シ「ホラ、行コウ？ァハハ☆」
無理矢理ワタシと姉様の手を引く兄貴。
……………マジウゼェ。
いえ、本気で気分が損なわれる、ですね。
他にも仕事がある、というアンズさんと別れ、3人で手芸部へ足を運ぶ。
すると。
主「んッ、んにゃあぁ！？」
ク「ギャァ！？何ですか…これハ！」
シ「ア、見たコトある！俺自習中コッソリやってたもん。これってあんクエの……エ！？あんクエの！？」
現実か否か、部室の床板に刻まれた転送陣が黒く薄い闇を放つ、この光景。
部室に先輩方はいない。
思い付くのは、ある１つの仮説。
主「吸い込まれちゃったのかな。」
ク「ワタシモ…そう考えマシタ。」
シ「確カメテみよォ〜☆」
バカ兄貴が転送陣に触れる。
シ「ア、ゴメン。ヤバいわ、これww」
陣の外縁と内側の刻印文字が浮かび上がり六角星を中心に回転し出す。
ク「笑いどころじゃないデス！兄貴シネ！」
主「凄いくるくるしてる！にゃは♪」
ク「姉様の可愛さと同等ヤバい状況デスヨ！」
主『welcome to the あんさんぶるクエスト〜☆』
シ「A人形ジャン、可愛い〜♪」
能天気な兄貴と裏腹にこの空間が歪んでいく。
脳から侵食するように、ゆらゆらと。
最後に言葉を遺すのであれば…
───兄貴なんか本気でシンデシマエ！
しかし、それは刹那。
世界が切り替わる。そう、今ワタシがいる場所はおそらく……監獄。
動けば、足枷の鎖が重く音をたてた。
本当にワタシは今、囚われているのだ。
だが、おかしいことに、この独房が異様に広い。一般の独房を5つほど繋げた程か。
そのうえ、他の囚人どころか檻さえ見当たらない。確認出来るのは、此処と少し離れた場所の階段のみ。
──意味不明すぎマス。姉様いないデスシ。
兄貴のせいで何故ワタシがこんな目にあわなければならないのか。
ここから出たい、姉様に会いたい、せめて自由が欲しい。
自分はこんなにも欲深かったのか、と思い知る。
こんな状態にも関わらず、昔居た城を思い出した。白い城壁に青い旗、近くには教習所があって……。
──ン…？城ニ居たことなんてナイ…
どうしてこんな記憶があるのか。
いつかの夢に出てきたのか、同じ様な物語でも読んだのか。それとも、
ワタシニ記憶ガ２つある…？
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メーア(プロフ) - あ、ああ、あ、ありがとうございます！もっと笑いとニヤケをご提供するため、頑張ります！ (2018年1月13日 21時) (
レス) id: a462e5d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
シャナ - 読んでいて笑いとニヤケが止まらなかったです！シーク君もクロウ君も主人公も可愛いじゃないですか！応援してます！！ (2018年1月13日 21時) (レス) id: 7e2a61eea2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 間違えました！ リクに応えていただきありがとうございました！更新頑張って下さい！！ (2017年12月1日 7時) (レス) id: 7f3464c05c (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - みかちゃんかわいい！！リクありがとうございます！ (2017年11月30日 7時) (レス) id: 7f3464c05c (このIDを非表示/違反報告)
メーア(プロフ) - 匿名希望さん» リクが嬉しくて悶えましたよ…！勿論書かせて頂きます！ ギャグ？病み？どっちにしよう… (2017年11月28日 23時) (レス) id: a462e5d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メア | 作成日時：2017年9月24日 18時
