転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】

7--勝手に採血 ページ7

「痛った!??」

「あ、す、すまない！」


酷い。

炭治郎の匂いに1人ホワホワしていれば首元に何らかを刺された。え、結構ざっくりいったね!!


「て、手紙に『自我を持つ鬼がもしも現れた時は必ず血を摂取して下さい』って書いてあったから………。ごめんな、突然。痛かったよな。」




た、珠世さんんん!!

勝手に血を採血された。炭治郎は首からソレを取って猫に渡せば猫は瞬く間に姿を消した。

首は頸動脈が通ってるから切れたら即死なんだよ!!1発KOなんだよ!!………鬼だから死なないけどさ!!

まったく、と思って首を抑える。推しだから許すけど!!可愛いからなんでもいいけど!!


首を抑える私の手に炭治郎は流れる様に自身の手を優しく重ねた。


「……………ぇ、」

「……大丈夫か？」


ち、ちち、近いいいい!!非常に近い!!

しかも私と目線を合わせるようにしてくれてるのイケメン過ぎてつらい。毎日私のお家でお味噌汁作って欲しい。

炭治郎の男の人らしく。それでもって、今までの努力だとか苦労だとかが垣間見えるゴツゴツした手が私の手に重なっている。

ぬ、温もりだぁぁぁ!!!



「……………………おい炭治郎。お前俺を差し置いてなーに女の子とイチャイチャイチャイチャしてやがんだッ!!!!」

「ぜ、善逸!?」


とつぜんひょっこりと私と炭治郎の間に座って顔を出してくる善逸。びっくりした…全然気づかなかった。

炭治郎は驚きを声に出して私から手を離す。あぁ、炭治郎の手がぁぁ。


…………我妻善逸うううう!!!!

恨みを込めて善逸を見た。炭治郎が私に触れるなんてもう二度と無いかもしれないのにッ！堪能してたところを……。


「…………私が鬼だから嫌なんじゃなかったですか。」

「たとえ君が鬼だとしても俺は受け止めるよ!!女の子だし可愛いし!!」


拗ねたように言えばホストみたいな言い方でそんなことを言う。

嘘つけ鬼だって言ったら逃げてたのに!!!

善逸のそういう所嫌いじゃないけど!!割と好きだけど!!


……………あといつまで両手広げてるの。私の初ハグは炭治郎に捧げるって決めてるんだから!!

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