転生したら鬼になったからとりあえず推しに斬られに行こうと思う。(１)【鬼滅の刃】

24--仲良くなれた ページ24

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泣くな。泣くな！年下の子の前で!!急に泣き出したやばい人になる!!人じゃないけど!!


「…………んっ」


禰豆子ちゃんはスリスリと私の首に自身の顔を擦り付けてくる。

彼女がしてくれる事一つ一つになんだか安心して、凄くホワホワする。心にじわりと温かみが足されてる気分になる。



そっか、私…………………



「寂し、かったんだ」



前世で何か出来るわけでも、残せるわけでもなく死んで。推しのいる世界に転生はできたけれど、鬼だったし。推しには会えからそれで幸せだと思ってた……けど。お館様から大切な選択肢も頂いて。誰かの命を天秤に掛けている事。ほんとは、心は



「不安で不安で。怖くて、苦しくて、寂しくて、たまらなかったんだ…………」




口にすれば最後。零れるように、溢れるように。涙が止まらなくなった。


禰豆子ちゃんは泣きじゃくる私を泣き止むまでずっと。優しく包み込み、頭を撫でてくれていた＿＿＿＿＿




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そっと。ドアを開く

寝ているはずのAを起こしてはいけないからな


まさか突然任務が入ってしまうとは思わなかった。鬼殺隊でいる以上、任務が入るのは仕方の無いことだけど。

禰豆子も…まだ前回の戦いでの傷が癒えてないのか、眠っていたし。置いていってしまったが大丈夫だろうか。

にしても、早く戻ることが出来てよかったな。


そんなことを考えながら、俺は中の様子を覗く



「…………！そうか」



小さく、微笑む。



「仲良くなれたんだな」



視界には、ベットにAを包み込む様にして眠る禰豆子と少し目元に涙を浮かべて眠るA。

………………泣いたの、だろうか。



ベットの脇に座り込んでAの目元を起こさないように優しく拭う。


「………………大丈夫だ。Aには、禰豆子もいる。善逸だって、カナヲだっている。それに………俺がいる。」



だから、笑ってくれ。



「絶対に。2人を人間に戻してやるから。」




＿＿＿Aの口角が少しあがった。

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