チョコより甘い恋とか【朔間凛月】

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〜凛月side〜




あ〜あ。暇だなぁ…

俺はただただ暇を持て余していた。月光だけが俺を照らす真夜中に。まぁこんな時間に面白いことなんて滅多に起こらないけど……そう思いチラッとカーテンの隙間から見えるいつも通りの景色に違和感を覚える



あれ？ま〜くんの部屋、まだ電気付いてる

って事は…珍しいけど起きてるの？

ふふ、ラッキ〜。そう思い俺はあまり使い慣れていないスマホに手を伸ばしてま〜くんの連絡先をタップする。今日はま〜くん徹夜コースだねぇ。バレンタインライブのリハーサルやレッスンだかでTrickstarも疲れてると思ったけど……それにま〜くんは生徒会とかいうめんどくさい事もしてるわけだし

この時期は大変だろうからって思ってわざわざ遠慮してあげてたけど……こんな時間まで起きてるってことは随分余裕そうじゃん……？



俺は部屋に響き渡る音に耳を傾けじっと待つ




……ちょっと遅くない？俺からの電話が珍しくてビックリしてるとか？ま〜くんに限ってそれはないと思うけど…。それとも資料を仕上げてる途中で寝ちゃって電気付けっぱなしだとか？あ〜ありえる。


はぁ、まったくま〜くんは仕方ない子だなぁ。そう思い今日は諦めよう……そう思った時




プツッという電話の繋がる音がした
おれはゆっくりと口を開き





凛月「……………ま〜くん？」


そう告げた。まぁだいたい帰ってくる言葉なんてこんな時間になんだ〜とか、俺の体調考えろ〜とかだろうけどね。おれは静かにいつも通り返ってくる言葉を待った




けれど、それはアイツによって断ち切られた








A〔……………凛月〕





知っている。知っているけれど、とても懐かしい声



咄嗟に出た戸惑いの言葉を最後に俺は反射的に電話の切ってしまった。







なんで？もしかして一緒にいるの？



望んでなかった。……アイツの声を久しぶりに聞くのが、ま〜くんの携帯からなんて

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