53話 別行動 ページ4
「んじゃあ、情報収集行きますかね」
「ハナさん、本当に一人で大丈夫？」
「都合が悪くなったらすぐ帰れ、私たちがいる」
「おー、だいじょぶだいじょぶ、それより佐一達は私に北海道の珍味をもっと食べさせられるようにがんばれ」
我ながら図々しいな、やっぱり賞状あげられるよ自分に。
佐一と分かれて私は街で情報収集をすることにした。狩りについて行ってもまだ何も出来ないしね。もっと筋力つけてから、狩りに参加させてもらおうかな
「こんにちはー」
「らっしゃい、好きなトコに座りな」
「はーい」
私が来た所、それは俗に言う甘味処。違うぞ？決してただ甘いものが食べたかっただけとかではないぞ？
私娼窟は白石くんが調べてる、というか入り浸っているので本当は酒場なんかに行きたかった
でも法令的にちょっと…いや、飲酒法が制定されたのって大正に入ってからだよな、ならいいのか？合法かこれは？
もぐもぐとみたらし団子を頬張りながら考える…みたらしといえばあんな事あったな……団子の種類選択ミスしたかも、また恥ずかしくなってきた
「お嬢さん、相席してもいいかね？」
「…あ、どうぞ」
話しかけて来たのは髪の長いお爺さんだった。すっごい長い髪、私よりずっと長いぞ？尻につきそうだぞ？
少し左にずれると、お爺さんは私の隣に座った。そしてじっとこちらを見つめてくる。
何これ、仲間になりたそうにこちらを見ているのか？
「…不思議な瞳だな、典型的な色なのに、ある角度から見ると赤く見える」
「随分と急ですね…私の目赤いんですか？充血？」
私が聞くと、「そうではないよ」と笑みを浮かべながら言われた。うわっ、これがイケオジ…おじ専のみんなの気持ちが痛いほどわかった。こういう気持ちなのね…
「…おっと、もう行かなくては。話してくれてありがとう。最後に…名前を聞いていいかな？」
「山田ハナです。…そちらは？」
私がそう聞くと、お爺さんは「ハナ…か、いい名だ。」と微笑んで出て行ってしまった。あれ、名前はぁ…？
「土方さん、どうかしたんですか？急に『ここで待っていてくれ』なんて言って甘味処に入るなんて…」
「ああ…お嬢さんと少し話しただけだ。…後ろ姿が若い頃の『のぶ』にそっくりのな」
土方がそう言うと、相手の男ーーー永倉は驚いた様子だった。
「ほう、土方さんのお姉さんのですか…」
ーーー彼は知る由もないだろう。実姉の『のぶ』にそっくりの女が、土方歳三に猫耳をつけキラキラエフェクトを散りばめて盛ってやろうと企んでいるなんて
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雪羅 - とても面白いです！更新楽しみにしています！ (2022年12月4日 10時) (
レス) @page13 id: 17d7a074e0 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - パッズォさん» えぇえ！！たのしみにしてます！！！！！ (2021年8月31日 13時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
パッズォ - れたすさん» ありがとうございます！二階堂との絡みも勿論予定しております、乞うご期待！ (2021年8月30日 18時) (レス) id: 1300b6c97a (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 好きです！！！モルヒネ依存性になった後の二階堂との絡みがみたいです！！！ (2021年8月29日 23時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
パッズォ - ほだんさん» そう言っていただけると本当に嬉しいです！励みにして頑張ります！ (2021年8月25日 22時) (レス) id: 1300b6c97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パッズォ | 作成日時：2021年8月23日 16時
