十九 ページ20
「煉獄さんは今日も来られないと思ってました」
「ちょっといつもより厄介な鬼でな…」
「ご無事ならいいんです」
「…心配してくれたのか?」
「そりゃ!……勿論しますよ…」
そうかとちょっと嬉しそうに笑う彼に照れてしまう。
私に心配されるより、昨日の、自然体でいられた彼女に心配された方がいいだろうに…
また落ち込んでしまう。
手ぐしで整えた髪は、下を向いたと同時に前に流れた。
その髪を耳にかけられた。
煉獄さんに
「A殿は…髪も綺麗なんだな」
突然の事に驚いた私を他所に彼は話す。
髪を耳にかけた手で髪を一束スルリと撫でて。
初めて髪にだが触れられた。
顔が火照る。
いつもの照れた彼のように視線を泳がしてしまう。
その私の様子に心配したように
「具合が悪かったんだったな。すまない…顔が赤い熱が上がったのかもしれない」
「いえ……」
「遠慮するな横になれ」
「あの、本当に大丈夫です…」
「だが熱が……」
私の額にてをやると少し驚いた顔をする。
「あまり熱はあるように感じなかったな……もしかして照れていたのか?」
彼のようによもやと言いたくなった。
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me(プロフ) - 星流さん» ありがとうございます!涙を流せてもらえたなんて…!本当にありがとうございます!嬉しいです! (2020年8月24日 15時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
星流 - 必読の後からボロボロ涙こぼしながら読みましたぁ。なんかもう面白いけど涙止まらなくて両親に不思議な目で見られましたwこれからも応援しますね!! (2020年8月23日 17時) (レス) id: a0acb0a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - りなおさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!キュンキュンしてもらえてよかったです! (2020年8月17日 20時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
りなお(プロフ) - とてもキュンキュンさせていただきました…!本編もこぼれ話も泣いてしまいました(TT)素敵な作品をありがとうございます!続きも、楽しみにお待ちしております。 (2020年8月16日 3時) (レス) id: 712037cba2 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - ママよさん» ありがとうございます!お待たせさせすみません。 (2020年7月12日 18時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:me | 作成日時:2020年4月27日 17時