【ヒプマイ】土下座するので帰ってください

第46話 ページ47

翌朝、目を覚ませば彼はいなかった


机の上には「飯ありがとな！また来るぜ！」という内容の置き手紙があった。

もう来んなアホと思ったのは内緒で




「………」

「う、A〜…」



そして喫茶店に出勤し、早々彼と出会った。


ちょっと待って今朝の置き手紙は？帝統、家を出て行ったよな？何故二時間後にまた出会わなければ？




「何してるんですか…」

「朝っぱらからギャンブルしたら負けた」

「本当にアホだな」

「うるさ…ってお前敬語、」

「面倒だから外してもいい？というかいいよね、はい。取り敢えず店入って」

「お、おう！」




私は帝統を店の中に入れると支度をし、珈琲を入れる


珈琲飲めなかったら追い出してやる

そう思っていたのだが、意外にも珈琲は好きらしく飲んでいたので驚いた。




「それで、格好良く家を出ていったものの朝からギャンブルをして負けた帝統はここに何の用かな？」

「そんなこと言わずにさ〜頼むよ！」

「だったら自分で働け」

「やっぱ俺に厳しい！けち！」




私はカウンターに座る帝統を肘をつけて眺めていた


だって帝統が「数日お前の家にいさせてくれ！」なんて言うから。

乱数や夢野さんのところの方が居やすいのでは？と提案したが却下された。あの二人、寝起きが怖いらしい。

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