IーII ページ2
「うぉお……神秘的っすー」
少し奥の方へと歩いて行くと、周りは木々ばかりになり、天気が良い今日は神秘的な空間を作り上げていた。
「……あれ？」
そんな中、ふと耳を澄ますと声が聞こえた気がした。
ヘーゼルは自分以外に人がいるのか肩に乗っている白猫を腕に抱き、足音を立てないように歩く。
そうして、視認できる距離にいた金髪の彼女に驚きに声をあげた。
「い、イライザさん！？」
「っ！？誰……ってヘーゼル？」
「なにしてんすかこんなところで！？」
「なにって……最終確認よ」
こんな会場から離れた場所で…！？
目を見開いたままイライザを見つめていると、イライザはヘーゼルよりヘーゼルの腕の中にいる白猫に視線を移した。
「白猫…！」
「え？あ…」
イライザは瞳を輝かせ、白猫に近寄ろうとするがヘーゼルの腕の中の白猫は威嚇しているのか毛を逆立て、低い声で鳴いている。
「お、落ち着いてくださいっすー！」
ヘーゼルはまずいと思い、しゃがみ込んでイライザから離れるよう腕の中から後ろへ逃がした。
たたたっ、と走り去るようにしていった白猫の後ろ姿を見送り、ちらりとイライザを見やる。
イライザは悲しげに眉を下げ、白猫をじっと見つめていた。
あちゃーとヘーゼルは瞳を閉じた。
…イライザさん、動物に嫌われるんだったっす……。
この空気どうしよう、と困っているとヘーゼルははっと思い出す。
「あ、イライザさん！」
すくっと立ち上がり後ろを振り返り、名前を呼ぶとイライザは驚いたように肩を揺らす。
「な、なによ？」
「こんなところで練習してると、時間が分からなくなるっす！走りましょうっすー！」
「えっ！？何言って……っヘーゼル！速いわよ！！」
「大丈夫っすよ！イライザさん舞台裏ってどこっすかー？」
「こ、この先まっすぐ行って舞台が見えたら後ろに回って行けば…っ！」
イライザの手を掴み、木々の間を走り抜け、舞台裏へと急いだ。
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ゆり(プロフ) - キョウさん» ライナーとバサマのやり取り面白く笑ってしまいました。 自分のキャラクター達も登場させて下さい。 (2018年1月11日 8時) (
レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
キョウ(プロフ) - ゆりさん» ありがとうございます！光栄です…！頑張ります！ (2018年1月11日 5時) (レス) id: 9a9e1e4fdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 面白いです！！頑張ってください。 (2018年1月10日 22時) (レス) id: 5d18b714a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キョウ | 作成日時：2018年1月8日 13時
