13の奇蹟 ページ14
そんな感じで、竈門君の話しも流されてしまった。
伊「うぉぉぉ!速ぇぇぞ!!俺、外に出てどっちが速ぇか勝負してくる!!」
善「馬鹿か!!!」
煉「危険だぞ!いつ、鬼が出てくるか分からないからな!!」
煉獄さんがそう言うと、我妻君の顔色が段々悪くなっていった。
善「え?鬼……鬼、出るんですか!?出るんですか!?!?」
煉「出る!」
善「嫌ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
煉「だから柱である、俺が来た!」
奇声を上げ始めたかと思うと、我妻君は降りるとまで言い始めた。
すると、奥から顔色の悪い車掌さんが入ってきた。
車「切符……拝見致します」
なんだか違和感を感じながらも、わたしは切符を渡した。
ぱちんっという音と共に、わたしの意識は途絶えた。
ここは……どこでしょうか。わたしは一体、何をしていたのでしょうか。
「お姉ちゃん!!」
その声を聞いた瞬間、先程まで無かった記憶の歯車が回り始めた。
A「どうしたの?幸子」
幸「そろそろ戻らないと、お母さんに見つかっちゃう!」
A「そうですね……では、またいつか会いましょう」
幸「うん!また会いに行くね!」
A「さようなら」
走り去って行く妹を見届け、わたしは小屋に戻った。
わたしは幸子と同じ家には入れない。入ると、頬を叩かれ、追い出される。
どう足掻いても、わたしと幸子は家族にはなれない。
私を産んだ母親が違うのだから。
わたしの父と母は結婚するはずでした。しかし、母はわたしが2歳の時に、何者かに殺されました。
その事実に絶望した父は、一時期立ち直れないでいました。
その父を支えたのが、幸子の母でした。やがて2人は結婚し、幸子を授かりました。
しかし、成長していくわたしの姿が、段々と前妻に似てきて辛くなった父は、幸子の母を捨てて、行方をくらませました。
それに怒った幸子の母は、私が10歳の時に小屋に閉じ込めて捨てました。
死ぬのだろうと思っていた時に、小屋の扉が開いた。
顔を覗かせたのは、妹の幸子だった。
幸「お姉ちゃん!ご飯、持ってきたよ!」
A「えっと……あの方は?」
幸子「内緒で来ちゃったの!!早く食べないと、お母さんが来ちゃう!!」
わざわざ幸子は、自分のご飯の残り物をわたしの為に持ってきてくれた。
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桜の砂糖 - れんかさん» ありがとうございます(^-^) 頑張って治します( ̄^ ̄) (2021年2月16日 13時) (レス) id: eba054e15a (このIDを非表示/違反報告)
れんか - そうなんですね、体調が早く良くなるといいですね!テスト頑張ってください!応援してます!! (2021年2月15日 14時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜の砂糖 | 作成日時:2021年2月7日 13時